137 12月14日

夜明け前充電。 

 実は結婚をしていた時、帰宅をすると毎日奥さんとお風呂に入っていました。昼間は別々に仕事をしていますから、湯船に浸(つ)かりながら、今日は何があっただの、今夜のおつまみは何を作ろうかだの、我々夫婦の語らいの場がお風呂だったのです。また、そうしているウチに、我々夫婦が上手くいっているかいっていないか、といったバロメーターを量(はか)る場にもなっていきました。諸君、将来の参考にするのだよ。
 けれども、結婚前のひとり暮らしの時は、毎日帰宅してからすぐ呑み行為(ノミ行為ではない←解らないヒトは調べなさいって)に入ってしまうので、入浴なんてコトをしている暇がありません。また朝方ニンゲンな私にとっては、入浴をしてさっぱりしてから、一日をスタートさせる方が合っていたので、アサブラーな私がいました。そして一緒にお風呂に入る相手が居なくなってしまった数年前、再びアサブラーに戻った私がいたのです。
 そうは言っても4時半起き、職員室には6時半に入っている私には、朝にのんびりと入浴している暇が無いのが現状です。アサブラーといえども、シャワーで済ませている私でした・・・・・・。ところがね、ここ最近、我が家の給湯器(きゅうとうき)の状態が良くないのです。以前は赤をひねってお湯を出し、青をひねって温度調節をしていたのに、この冬はその必要がありません。赤をひねっただけで済んでしまうのです。つまり、赤をひねるだけでは温(ぬる)くて仕方がないってことなのです。それなのでシャワーを浴びていく時間と、体が冷えていく時間が比例しちゃってるのね。どーしちゃったんだ給湯器!
 数ヶ月前、朝の入浴時に赤をひねってもお湯が出ないというトラブルが何度か発生しました。そのたびに業者を呼ぶのですが、業者が点検に来るといつも通りにお湯が出るのです。そしてそれ以来、お湯が出ないといったトラブルは起きていません。その時、「特に異常はありませんが、この給湯器はもう古いので、新しいモノに取り替えた方が良いですよ。扱っている機器のカタログを置いていきます」 という言葉を残して業者は去っていきました。カタログを見ると、一番安い給湯器でも10万円もするのです。そんな高いものに交換できるか、っての・・・。
 「あの時の業者がウチの給湯器に細工をして、買い替えを促(うなが)そうとしているのではないだろうか・・・」 生温いシャワーを浴びるたびに、私の頭の中にひとつの疑惑が浮かび上がるのでした。だってね、赤をひねると、「ボッ」 という音とともに火が大きく点くし、湯音調節のツマミが、高温まで回っているのも今までと同じなのです。違うのは出てくるお湯の温度だけなんだもん・・・。
 買い替えさせて売り上げをのばしたいがために、その業者が給湯器を開けて火力を半減させるとか、数本に分かれている(かどうかは知らないけどね)ガス管の何本かをつぶしたとか、我々にはわからない細工を施したのではないかと考えてしまうのです。今までとても親身に接してくれてる業者なので、流石にそれはないだろう、とは思うのですが、考えてしまうのです。うーん、考えすぎでしょうか・・・。
 んで、そんなコトに負けたくないので、先日から朝もちゃんとお風呂を沸かして入るようにしました。起床時間は30分早まって4時になってしまいましたが、コレがなんともキモチ良いのです。立ち昇る湯気、開け放した窓から入り込んでくる冷気、そして朝の音を感じながらじっとお湯に浸かっていると、冷え切った手足の先からじわじわと、一日を乗り切るだけのパワーが注入されくるのがわかります。実に素敵な気分になれます。
 ぷぷ、アダプターを繋がれた。充電中の携帯電話の気持ちってきっとこんなモノなのだろうな・・・。
 アサブラーはやめられまへんねん。
 でもね、困ることがひとつあるのです・・・。朝から呑みたくなっちゃうんだな。 


遠回りした分、きっと得るものも多いと思います

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