139 12月16日

アイ〜ン。 

 昨日の放課後、教室で生徒とじゃれあっている時に、右腕をちょっとぶつけてしまいました。その時はなんのこともなかったのですが、夕方になると、ナニヤラその部分が腫(は)れてきました。痛みも少しあったので、「ただの打撲(だぼく)だぞ。今日も呑んじゃうからね。放っておいたら治るなりー!」 という安心を得るために一応病院に行き、レントゲンを撮ってもらうと・・・、「ああ、折れちゃってますよ、そーっとしておいてくださいね」 と言われました・・・・・・。歳のせいでしょうか、カラダがモロくなっているのね・・・。
 うひゃー、初体験です。骨折骨折骨折ぅ〜!ビビッと肋骨(ろっこつ)にヒビが入ったことはありますが、ポキッっと折れちゃったのは初めてなのです。レントゲン写真に映し出された私の腕の骨は、美しいまでに折れていました。この歳になっても、まだまだ初体験って体験できるのですね。そんなコトを考えながら、「そんなにひどい折れ方ではないので、安静にしていたらギブスなんかつけないで、くっついちゃうのだろうな」 と思っていました。
 そんな私の気持ちをパーフェクトなまでに無視をした、「いやーここの部分は腕を回しちゃうとくっつきが悪くなるんですよ。くっつくまでひじを90度に曲げた状態でギブスをして4週間、いや、6週間かかるかもしれませんねぇ」 という言葉を先生からいただきました。「え”っ?」 と思う間もなく、その場で右腕にギブスがあてがわれ、包帯がぐるぐると巻かれていかれ、私の右腕はひじから90度に曲げられたまま、自由を奪われました。治療を終え帰宅する時、開く前の病院の自動ドアには、首から右腕を三角巾で吊るされた、正しい右腕骨折者の姿になった私が映しだされていました。
 さて、問題はこれからです。ギブスで固定されているため、常に右腕はアイ〜ン状態です。これがこの先1ヶ月以上も続くのです。今まで通りの生活が出来るかどうか(てか出来るワケないじゃん)が、私にとっての課題でした。
 まずお酒(やっぱりね)です。私はグラスを左手に持って呑むタイプなので、コレは問題なしのクリアです。次に食事・・・、と、いきたい所なのですが、それより大事なモノがあります。そう、オツマミです。毎日ぬか漬けにした青唐辛子を、みじん切りにしている私です。それが出来ないとなると、ヒジョーに困るのです。「右手アイ〜ン状態のままで、包丁が使えるのか・・・」 帰宅途中の私のアタマはそのことでいっぱいでした。しかも包丁が使えない時のコトを考えて、帰宅途中、ホームセンターでキッチンばさみを買った私でした。そして帰宅後、右手がアイ〜ンなままで、妙に不自然な格好になってしまっていますが、包丁は使えることがわかりました。ラッキー&ブラボーです。マジ嬉しかったですね。
 さて食事です。右腕はひじから手首までを固定されているだけで、指先の自由は奪われていません。それなので、箸やスプーンを持つことはできるのです。けれども、箸やスプーンは持てても、その先が口まで届かないのです。何かを食べようと箸を口元まで持っていこうとすると、アイ〜ンをやっているのか、卓球の素振りをやっているのかわからないぞー、といったそぶりになってしまうのでした。う〜ん、残念!仕方がないので、右半身不随のウチのお袋同様、左手でにフォークを持って食事をするしかありません。やっぱり親子なんだな。同じ格好でメシ食ってます。
 指先が使えるので、パソコンは使えます。ですからこうして諸君に学級通信を打っている私がいます。それでもギブス生活はまだ4時間しか経験していないのです。この先、まだまだ様々な問題が生じてくるでしょうが、右手が使えない生活なんかは滅多に経験できるものではないので、ちょいと楽しみにしている私がいます。お袋の気持ちもわかるでしょうしね・・・。そんな私の現時点での心配事はひとつ、「明日の朝、おしりをどうやって拭こうかな」 です。
 諸君、けが人には優しくしてくれよな・・・。
 あ、黒板に文字書けねーじゃん。ラッキー・・・。ん? 


なんとかしてみればいいじゃない。それから考えようよ

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