046 06月16日

バランス。 

 我々ニンゲンはひとりでは生きて行けません。諸君の年代であれば学校という集団に属さなければなりませんし、私なんかは職場という集団に属さなければなりません。それでなくても、諸君や私は、家族といった集団に属しています。
 ヒトが集まって集団になるとよく起きるトラブルに、「あのヒトなんとかしてください」 というモノがあります。要は同じ集団内に存在する、自分とソリの合わないヒトをなんとかして欲しいというモノです。「そんなモノはなんともすることはできませんから、自分の中でなんとかしてくださいな」 と言うと、そのヒトを呼び出して、「お前なんぼのもんじゃい、えらそーにしてるんじゃないよ」 といった勘違い行動を起こすヒトさえいる始末です。そういった行動しか出来ない、または思いつかないヒトが可哀相でなりません。ニンゲンとして欠けていますからね。ウチのクラスにそういったヒトがいるとは思いませんが、心掛けとして一応ハナシしておきます。
 さて、この世には、「ワガママとガマンのバランス」 というものが存在します。 「人に優しく、自分に厳しく・・・」  なんてコトバを聞いたことはありませんか。実はこのコトバがそれをよくあらわしているのです。集団での人付き合いには欠かせない、というか、必ず必要なスタンスを表わしているコトバです。わかりやすく言い換えれば、「わかったよ、自分のことはいいからあなたの意見を尊重(そんちょう)してやるよ」 ということです。
 たとえば、とある子が友達と食事に行くことになりました。自分はマックに行きたかったけど、友達は立ち食いソバがいいと言います。お互い譲(ゆず)る様子がないので、「わかったわよ、私はマックをあきらめるからあなたの意見を尊重して立ち食いソバを食べてあげるわ・・・」 、と、このことができるかどうか・・・、ということです。「誰かがワガママを押し通すと、誰かがその分ガマンをしている。誰かがガマンをしている分、誰かがワガママを押し通している」 これが 「ワガママとガマンのバランス」 です。
 実は、このガマンをすることが出来るニンゲンは成長します。生長すれば、ニンゲン的に魅力がつき、ヒトも寄ってきます。反対に、このガマンが出来ずに、ワガママを押し通してしまい、あげくの果てに周りにいるニンゲンをかき回してしまうようなヒトは成長できませんし、ヒトも寄ってきません。ニンゲン的な魅力がないのですもの。あたりまえですよね。言い過ぎかもしれませんが、成長しなければ生きている価値さえ無いと思う私がいます。悲しいかな、オトナになっても、こういったヒトは存在します。諸君にはそういったオトナにならないように、今のうちから心掛けを持って過ごしてもらいたいと思うのです。
 「自分が多少の損(そん)をしてもいいから、他人を思いやる心を持つ・・・」、これはとても素敵なことなのです。思いやってもらったヒトは、すぐには気が付かないかもしれませんが、その時は幸せな気持ちになるはずですし、思いやってあげたヒトは成長します。お互いに幸せになるじゃーないですか。ウチのクラスがそういったヒト達の集まりになっていったら、スッゲー素敵なクラスになると思いませんか。ま、クラスだけではありません、どんな集団だってそういったヒト達の集まりであるべきだと思います。
 快適空間目指していこーぢゃないですか。1組イェーイ!
 ぢゃな。 


落ち込んでいる人を笑わせる話をしてごらん

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