053 06月27日

ヤマダさん。 

 今週も始まっちゃいました。がつーんと行きましょう。さて、先日6月13日、bS3のPositiveでプチっと紹介したヤマダさんが、先週金曜日の夜、ウチに呑みに来てくれました。我が家での呑み会定番の湯豆腐(コレはマジに美味いんだな。うっひっひ)は御馳走できなかったのですが、それなりにツマミを用意していた私がいます。先日もハナシをしましたが、そのヤマダさんの進路選択がかなりイケているので、諸君に紹介します。
 高校卒業後、フツーの進路選択(行けそうな進学先や、入れそうな職場におさまって、とりあえずのほほ〜んと過ごす)では満足できないな、と思った彼がいました。高校3年生の時に知り合ったアメリカ人の知人宅に1ヶ月間ホームステイして、アメリカという国に魅力を感じ、アメリカの大学に進学したいな、と思ったのです。
 ところがビザを取得してアメリカの大学の入学試験を受ける、また合格して通うためには、数々の難関がありました。まず語学です。フツーに英語は得意だったのですが、それだけでは通用しません。留学に関してなにも知らなかったし、ネイティヴ(生きた)英語を学ぶために、いわゆる駅前留学をしました。
 そしてTOEFL(トフル=英語力の資格)も取得して、学校を探して進学を決めました。けれども最大の難関となったのは、残高証明という書類でした。アメリカの領事館(りょうじかん)に提出するための書類のひとつに、私の銀行口座にはこれだけ貯金がありますよ、という証明です。基準金額以上の貯金がないと、学生ビザの取得が出来ないというのです。そのために高校卒業後に一旦アメリカに渡った後、約2年間必死にアルバイトをして資金を貯めました。
 最終的にはアメリカの4年制大学を卒業したいと思った彼です。もともとジャズという音楽が好きだったので、ニューヨークに行けたらサックスを始めたい、と思っていた彼でした。駅前の留学先でいろいろと調べていくうちに、金銭的にいきなり4年制大学に入学することは難しいということがわかりました。それなので、最初はアメリカのニューヨーク州立大学系列の短大に入学しました。そして計画通り、入学後にサックスを始めました。そして短大卒業後、ニューヨーク州立大学の3年生に編入して、ミュージックビジネスというコースを専攻して、いろいろと学び始めました。そしてその後専門的なテクニックとセンスを身に付けた彼は、今では元プロや、現役プロミュージシャン達と一緒に演奏するまでになってしまったのです。コレってスッゲーことなんだな。Good Job!イェーイ!
 そんなヤマダさんは、アメリカでもアルバイトはしていますが、夏休み期間中は実家(日本ね)に帰って、スイミングクラブの指導員や、市民プールの監視員をしながら、お金を貯めていました。去年、ほとんど子供達しか泳いでいない市民プールサイドで、ひたすら読書をしてたまーに泳ぐ怪しいオジサンだったヒト(私)と出会ってしまって今に至るわけです。
 そんなヤマダさん、何が凄いって、↑の一連の行動を親に知られたくない(というか、親を頼りにしたくない)といって、全て自分ひとりでこなしていったらしいのです。大きな声では言えませんが、親の署名(しょめい)が必要な書類でさえ、自分で書いちゃったというのです。その上黙ってアメリカに渡って学生生活を過ごし、入学後4ヶ月くらい経(た)ってから一旦日本に帰って来た時に、「どーこ行っていたんだい」 「実はアメリカの大学に入学したんだ・・・」 なんて会話があったとかなかったとか・・・。ありえないハナシですね。
 ま、そんなハナシを聞いていた金曜日の夜は、予想通り座敷で撃沈君と化してしまった私です。でもね、最後に強烈な一言をもらいました。
 「英語を話せることによって、楽しめる人生を過ごすことが出来ています」
 カッコいいこと極まりなしです。私も駅前留学しようかと思い始めました。だって人生まだまだこれからですから・・・。諸君もどーよ。
  イェーイ! 


人生は試練ではない。勝利への歩みだ

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