056 06月30日

親には勝てん。 

 さて、今週も半分終了です。昨日も一昨日(おととい)も、呑みながらこの原稿を書いていた私です。ホワイトバンドイェーイ!けれども今日はちょいとワケがあって書けませんでした。それなので昔書いた原稿を紹介します。ごめんね・・・。でも大切なハナシなんだな。
 その頃は、「彼」 になることもあまり無く、平穏(へいおん)な日々を過ごしていました。要するに、呑み方が安定していたということです。語尾が 「た」 となっているコトに気づいたヒトは鋭いです。ふっふっふ・・・。
 1年半前の冬、我が家にすごく久しぶりなヒトが訪ねてきました。すごく久しぶりなので呑みました。昔はしょっちゅう呑んで、お互い無茶苦茶な呑み方をしていたのですが、ここ数年はお互いの環境も変わったので、そんなこともほとんど無い間柄でした。
 久しぶりなので、かる〜く一杯のつもりで始まったのですが、ハナシがだんだんディープなところに入って行ってしまい、気が付くとガバ呑み状態でした。焼き油揚げを食べよう、ということになり、10枚ほどの油揚げをザクザクと切り、ストーブの上に置いたアミの上に山のように乗せて焼いていました。ここまでははっきりと覚えています。
 再び気が付くと、誰もいない座敷で寝ていました。足元のヒーターからは、ぶわ〜んと温風が出ています。時計を見ると午前4時、起きなくてはいけない時間になっていました。「しまった」 と思い、立ち上がろうとしたその瞬間、足に激痛が走りました。「なんだぁー?」 と思い、そこを見ると、皮膚がただれてぶよぶよになっています。表面の皮の内側には、なにやら液体もたまっています。
 というワケで、やけどをしました。ヒーターの温風の先に私の足があったのです。フツーは熱くて目が覚めるモノですが、油揚げをばくばく、酒をガバガバっとやってしまったおかげで目が覚めなかったのです。きっと何か小言を言われるだろうから、さっさと通り過ぎちゃおう(なんだかんだ言っても母親は母親。いくつになってもかーちゃんは強いモノなのだ。覚えておきなさい)と、母親の前を通りかかったその時、やはり言われてしまいました。
 「あんたいつもあんな呑み方しているの?」 「え、な、なんで?」 「何度起こしても起きないのよ」 「起きるまで起こしてくれればいーのに」 「なーに言ってるの。しまいにはうるせーなくそばばぁ、あっち行ってろよ!なんて言っていたわよ」 「・・・・・・」
 ママごめんね。
 あれから2年半経(た)った今でも、そのやけどが進化、いや、回復して大きなキズ跡になっています・・・。
 それはさておき、親は大事にしないといけません。こんな私が言っても重みがねーか。でもね、本当にいくつになっても親は親なんだよな。子供は親には勝てません。てかお袋、本当にごめんなさい。と、いうワケで2年半前のやけどの傷跡がまだアシに残っている私でした・・・。ああ・・・。
 でも酒はやめられ・・・、ないか。
 期末試験目前です。朝べんでGO!
 ぢゃな。 


偽りを語る人間には、往々にして笑っている姿にさえ不快感が漂う。真実を語る人間には、辛辣な言葉を発しているときでさえ快感がある

BACK