057 07月01日

使うなよ。 

 今日から7月、そして来週から期末試験です。6月の携帯代はいくらでしたか。私は4時間8分、4300円でした。それはさておき、丁度1年前の7月1日の学級通信にはナニを書いていたかな、と思って見てみたら、ナニ気に怒っている私がいました。なので諸君にも読んでもらいます。ホームルームで話したかもしれませんけどね。

 今年度はその言葉を耳にしなくて済むかな、と思って過ごしてきたのですが、先週とうとう耳にしてしまいました。ま、口にしたヒトに悪気があったとは思えません。フツーの日常の中で発してしまったのでしょう。でもね、私的には気になるし、諸君にも理解して欲しいのでちょいと読んでくださいな。その言葉とは、「シンショー」 です。
 私なんかの学生時代にはありませんでしたが、諸君の世代だと、身体障害者という言葉を略してこう表現するそうですね。私はイチオウ国語の教師ですが、言葉を略して表現することに対しては、あまり抵抗を感じていません。この言葉の使われ方が、あまりにも醜(みにく)いのでカチーンと来るのです。
 仕草や、喋(しゃべ)り方、また見かけがヒトとはちょっと違うヒトのことを、この言葉を使って表現したことはありませんか。「お前シンショーだなぁ・・・」 「あいつシンショーだからさぁ・・・」 この仕事に就いてから、というか、本校に勤務し始めてから、何度となく耳にしてきました。その都度、ため息と共に激しい怒りが込み上げて来るのです。ふざけるんじゃねえよ。
 「実際に身体に障害を持ってしまったヒトを差別している。だから実際に障害こそ持ってはいないが、障害を持っているような、仕草や喋り方や見かけのヒトを同等に扱い、その言葉を使って小馬鹿にしている」 と、いうことなのでしょうか。最低です。彼らは自分達のやっていることが最低の行為だと、何故気がつかないのでしょう。ただ面白がって言っているだけだ、と言われるかもしれません。そんなの関係ない、と言われるかもしれません。けれども、面白がること自体おかしいし、関係ないなんて言い切ること自体、言語道断(ごんごどうだん)です。
 こんなことわざわざ説明しなくても、諸君位の年齢になれば解っていることだ、と、思っていた私がいけないのでしょうか。少なくとも諸君が卒業するまでの残り数ヶ月間は、こんな思いをしたくないので、当たり前のことを書いておきます。
 生まれながらにして、また病気や怪我(けが)によって身体に障害を持ってしまったヒト本人に、何の責任があるというのでしょう。見ず知らずの他人、また友達にそのことについて小馬鹿にされるなんてことはあってはならないことです。最低でもそれ位はわかってくれますよね。
 障害を持ってしまったヒト本人に対してではなく、実際の障害こそ持っていなくても、「シンショー」 なんていう言葉で、ヒトを小馬鹿にする行為は、そのヒトだけではなく、間接的に障害を持ってしまったヒト、そしてその家族や身内のヒトまでをも小馬鹿にしているという、最低の行為になっているということをわかって欲しいのです。
 ここまで読んでも、「そんなことどーでもいいじゃん」 なんて思っているヒトがもしいたとしたら、私の目の前に来て、面と向ってその言葉を吐け。私の母は障害者手帳を持っている、正真正銘の身体障害者なのだから。もっとよく説明してやる。

 ↑ね、プチ怒りです。あ、7月の予定は来週載せます。
 良い週末を。勉強しろよ。
 ぢゃな。 


人の失敗を許しなさい。多くの人は、失敗することからしか学べないのだから

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