082 09月09日
週末のお馬鹿話新任編1/5。
なんだかんだとここ最近は超忙しモードです。そんなワケで今週から毎週金曜日は、過去に書いた5話連続のシリーズにします。4月のホームルームで話したことかもしれませんが、もしそうだとしたら復習の意味も含めて読んでみてください。うわっ、諸君が4歳の頃のハナシぢゃーないか・・・。
ハナシは平成4年に遡(さかのぼ)ります。この学校に新任職員のヒトリとして採用された私がいました。そして初月給をフクロでいただいた月末、市内某寿司店の巨大な座敷で、「新任職員歓迎会」 なるものを盛大に開いていただきました。全教職員ですから、総勢80名位いたのではないでしょうか。その光景たるや、まさに圧巻!てな感じです。
酒のアジを覚えて(いつごろからかよく知ーらない。てか言わない)しまってから、主食のようにムサボリ飲んでいました。毎年夏場に行っていた大学ジャズ研の合宿では、 「朝ビー」 なる言葉も生まれてしまう程、昼夜を問わず飲みまくりの生活をしていました。ま、そういった学生時代を経て社会にでたワケですから、正直なところ、「酒なら負けないぜ」 といった嫌ぁ〜な考えを持った、ちょっと生意気な新任職員だったと思います。
ひと通りの挨拶が終わり、乾杯から宴会が始まりました。「そーれ、新任は飲ませてしまえ!」 とばかりに、先輩方がお酒を注ぎに来ます。「ふん、負けてたまるか!」 と一気に飲み干して 「お返しです」 と反撃する私がいました。もともと酒が大好きですから何人注ぎに来ようが、酒がじゃんじゃん飲めるじゃないか!わーい!なんて喜んでいる私でした。
体育教師の先輩Iが注ぎに来た時です。「あ、いただきまぁ〜す」 とグラスを差し出すと、いきなりパシーンっ!とアタマをはたかれました。「なーにやってんの、コレだよ、コレ!」 と彼が差し出したのはどんぶりでした。「いやいやいや、どんぶりが見当たらないなぁ〜、と思っていたんですよ・・・」 と軽く口答えをしながら、心の中では、『体育会系に負けてたまるか、音楽系の強さを見せてやる』 と思っていました。ほんっとうにナマイキな奴です。
『ふん、どんぶりで飲んだこたないけど、どんぶりくらい軽いわい!』、そう思いながら、どんぶりとビールびんを差し出すと、再びパシーンっ!とはたかれました。「なーに飲もうとしてるんだ!」 と言う彼の体の後から 「ジャーン!」 という効果音と共に焼酎のボトルを握った右手が出てきました。『おお!』 と思う間もなく、さらに 「ジャジャーン!」 とウイスキーのボトルを握った左手も出てきました。
「うあ・・・」 と多少ひるんだものの、どぼどぼどぼっ・・・っと、目の前で透明の液体と褐色の液体が混ざり合っていく光景を見ながら、『こうなったらもうイけるとこまでイッてしまえ!』 と覚悟を決めた私です。
ふと壁に掛かっている時計に目をやると、7時半を回ったところでした。『ああ、あと30分もすればこの一次会もオシマイになるか・・・。たいしたことねーなぁ・・・』 と思ったのを覚えています。
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「もしもーし、もしもーし、起きてくださーい!こんなところで寝ちゃだめですよ、送っていきますよ」 はっと気がつくと、星が光る夜空の下にいました。ん?ヤケに星が近いなぁ、と思ってよーく見ると、私を起こしてくれているヒトの肩にも星が光ってました・・・・・・。ん?
来週金曜につづく。
踊ろう。実際に踊れなくても心は躍れるはず