103 10月13日

温かみを分けてあげませんか。 

 さて、昨日のPositiveでパキスタン地震の記事を紹介しました。
 去年新潟県中越(ちゅうえつ)地震が起きた時、不本意(ふほんい)ながら、私は所属しているサイクルクラブのメンバー達と、足尾から渡良瀬川沿いに自転車で走った後、打ち上げをしていた真っ最中でした。 「あ、地震だ」 と思いながら、「きっと大したことはないだろう」 と勝手に判断して過ごしていたのです。都内方面からわざわざ走りに来てくれたメンバー達を盛り上げようと、四苦八苦していた最中(さなか)の出来事でした。先日の授業中にも話しをしましたが、隣の群馬県に起こったとしてもおかしくない地震でしたよね。ヒトゴトではなかったということです。
 約10年前になりますが、平成7年の1月に起きた阪神大震災は、諸君の記憶にも新しいと思います。実はその時、何も出来ずにただボボボーっとしていた私がいたのです。地震の被害に遭(あ)って、苦しんでいたり困っていたりしているヒト達がいるというのに、ニュース画面を観て、「うわー、すげー!」 なんてメシを喰っていた私がいたのです。恥ずかしいハナシです。コレっておかしいですよね。阪神地域だろうが、中越地域だろうが、先ほども言いましたがこういったことは決してヒトゴトではないと思いませんか。そう気がつかなくてはいけないと思うのです。
 なぜかというと、恥ずかしながら私は、母が倒れた後に障害を持った時や、身内に障害を持つ者が出来た時に、そういったヒト達に対する募金や援助に敏感になるようになりました。そして、そういったものがあることに、とても感謝するようになりました。更にそれではイケナイということもわかりました。身をもってわかる前に、そういったヒト達のことを考えていかなくてはイケナイということがわかったのです。
 そして今回のパキスタンの北部で起きた地震です。今回だって震源地が(地球単位で考えたらたいして離れていない。地球クンの気まぐれってかなり怖いと思った)ずれていれば、「パキスタン北部」 地震は 「北関東」 地震になっていたかもしれません。それでなくても、去年浅間山が噴火したばかりです。
 そんなわけで、「北関東地震だった」 と仮定してみます。余震も続き、二次災害の恐れがある我々は自宅に戻ることが許されていません。寒い中、近所の学校や公民館などでの、避難所生活が始まってしまいました。コンビニや商店も倒壊してしまったため、食べるものさえ手に入らないし、銀行なども機能を失ってしまい、手元には現金もありません。数日間風呂にも入れない状態です。そういった状態の中、世界から寄せられた義援金や募金で、食事や毛布が用意され、簡易シャワーも設置されることになりました・・・・・・。これってものすごくありがたいし、ヒトの温かみを感じることではないでしょうか。
 先週、友情の絵葉書の募金のお願いを諸君にしたばかりでした。その時、諸君の持っている小銭を協力金にしてもらって、1回で予定の額が集まってしまいましたよね。コレってかなりイケてる出来事でした。心から嬉しかったです。
 今回の地震に関して、我々が現地に行くことができない、とうことははっきりしています。けれども同じ人類として協力できることは、義援金という形での協力しかないと思うのです。そんなワケで、地震の被害者の方々に対する募金をクラスを挙げてやっていきませんか。諸君の温かみを、被害を受けたヒト達に分けていきませんか。「缶ジュース1本飲んだつもり、この100円を募金しよう・・・」 「あ、家にあった小銭を持っていこーっと・・・」 こんなスタンスで良いと思うのです。いや、こんなスタンスがきっと現地でひとつの笑顔を生み出すのです。アフリカの貧困も、アメリカのハリケーン被害も、今回の地震も他人事ではありませんからね。日本からの義援金はユニセフを通して現地に届くようです。
 こんなアクションはどうでしょうか。
 ぢゃな。 


ひとりじゃないよ

BACK