126 11月17日

ふんばりどころ。

 『高校に入学してもう半年、授業に集中したくても、いろいろなゆうわくが多い。ケータイをいじくっていたり、鏡を見ていたり、本を読んでいたり、ゲームをしていたり、寝ていたり。全員じゃないけど、最初のころとはずいぶん変わってきた。自分もだるかったり面白くない授業だと、関係ないことをしてしまうことがある。でもこんな調子であと半年過ごしていたら、自分は絶対進級できなくなりそうなのでなんとかしたい。でもついついまわりにつられてやってしまう。自分はいつもではないけれど、いつも関係ないことをしている人もだいたい決まっている。その人も自分と同じで、進級できなくなってしまうかもしれない。通知表に赤点があったから、その分2学期は頑張らないといけないとわかっているのに頑張れない』

 これはとあるヒトに書いてもらった文です。同じような思いのヒトは他にもたくさんいるのではないでしょうか。このヒトの気持ちはわかります。が、意思が弱いのでしょう。我々日本人は、外国人から見ると、他者に基準をおくクセがあるそうです。「あいつがやっているから自分もやる」 「みんながやっているから自分もやる」 。映画監督でもある、北野武さんが、漫才コンビのツービートの頃(平成生まれの諸君ではわからないかもなぁ)言っていた名フレーズ、「赤信号、みんなで渡ればこわくない」 そのものです。
 強い意志をもっているヒトもいますが、大方のヒトは↑このように、周りを見て判断するという心理を持っています。イケナイコトだとわかっていても、ついつい授業に関係ないことをやってしまう、今の諸君につながっていきますね。
 「みんなも関係ないことをやっているからいいや・・・」 という気持ちで流されてまうヒトが多いようなので、「みんなが関係ないことをやらない」 環境を整えれば良いだけです。あ、コレは担任の私の仕事です。仕事をサボってしまい、申し訳ありません。勉強に集中できる環境を諸君に提供していない私にも、責任があったのですね。私の責任で諸君が進級できなくなってしまっては、親御さんに会わせる顔がありません。ガンバリマス。
 「よーし、勉強するぞー!」 と自宅の勉強机に向かったのはよいのだけれど、ついつい引き出しの片付けをし始めたら、結局勉強できなかった・・・、なんていう経験はありませんか。身の回りに勉強の妨(さまた)げになるようなモノが無ければ集中しやすくなります。教室も同じこと、授業に関係ないモノを見かけたら、教室内から片付けていきましょう。てなワケで目に付いたモノは片っ端から片付けていきますね。それでもにゅにゅーっと出てきてしまうモノは、私が大切に預かっておきます。
 各教科担当の先生方や、諸君の中から、「授業中に○○が△△やってました」 「授業中に○○から取り上げました」 という話が私の耳に入ってこないように。月曜日のLHRでも話したように、今は期末試験に向けての助走期間です。
 今ふんばらずにいつふんばるんだ!
 でもね、残念ながら今日は1組全員残り、部活も行けない、予定もこなせない・・・。
 ひとりのわがままみんなの迷惑。
 いい加減にしなさい。 


がんばるというのは、「無理をせよ」ということではなく、「とりあえずやってみる」ということです

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