138 12月07日

学歴ってなんだ。 

 さて、ちょっと早いかもしれませんが、余裕を持った行動をするには、先手(せんて)先手の行動が大事なので、話をします。諸君はもうすぐ2年生としての、心の準備をしていかなくてはならない時期になりました。その準備のひとつが何かっちゅうーと、進路の決定なのです。進学か就職かというレベルで迷っている諸君もまだいると思うので、私なりの考えを話したいと思います。
 世の中には、「学歴」 というものがあります。学歴社会だから高校ぐらいは出ておかないと・・・なんて考えを持って高校に入学してきた諸君もいるのではないでしょうか。そもそも 「学歴」 っていったい何なのでしょう。おそらく世間一般で使われている学歴というのは、最終卒業学校や大学名等にこだわった学歴なのでしょう。確かに辞書には 「その人がどういう学校を卒業したかの経歴」 なんて載っています。けれどもその学校の能力的なレベルが高ければ高いほど、「うわー、すごいですねー。あなたはご立派なのですねー」 なんてちやほやされたり、「俺様はすごいんだぞー」 なんていばってしまったり、なんだかおかしなものになってきているような気がします。そんな 「学歴」 でヒトの価値を決められるのでしょうか。
 私は、「学んだ学校の経歴」 ではなくて、「学んだことの経歴」 が 「学歴」 ではないかと思っています。世間で言うところの 「学歴」 なんて持っていなくても、世の中には素敵なヒトがたくさんいます。そんなヒト達のことを、「おまえらは学歴が無いからなー」 なんて、間違っても言えないし、言おうとも思いません。しかし、今の日本の社会はいわゆるそういた 「学歴」 をひとつの基準にしてヒトを判断している面があるのも事実なのです。
 人生なんて一生が勉強のようなものです。私だってまだ(「もう」ではない)40年しか生きていませんが毎日が勉強です。ですから、最終学校を卒業した時が学歴の終わりで、それがそのヒトを評価する基準だなんていうことは、実にくだらなくてどうでもいいことだと思っています。そのヒトの人生が終わるまで学歴は続き、棺桶(かんおけ)に入ってから初めて、「学歴」 が完成するのだと思います。学ぶ姿勢=学歴をつけること=変化し進歩することです。進学しようが就職しようが、要は諸君が何を求めているかで進路を決めればよいのでしょう。
 諸君のほとんどが、将来の目標や希望をまだ持っていないという現実があります。とにかくそれを決めない限りは、三者面談を含めて、来年度の系選択もできません。進路について、まだはっきりと決められていないヒトは、今日で試験も終わるワケですから、よーく考えてください。
 そりゃー中には、「いいのよー、あなたの好きにして。パパもママも卒業さえしてくれたらいいんだからー」 なんていう親御さんもいらしゃるかもしれません。だからといってそこに甘えるべきではないのです。高校生にもなって、自分の人生くらい自分で決められなくってどうするのでしょう。
 16歳という年齢は女性であれば、法的に 「結婚して所帯を持って独立してどーぞ立派な人間を育ててくださいなー」 という年齢です。社会的な信頼が生まれるし、ヒトに対する影響力も今までとは違うからです。「自分が自分が」 「私が私が」 や 「関係ねーじゃん」 「だってあいつもー」 なんてことを言っている歳ではないということです。これから本当の学歴がつき始めていくのですから。
 自分が何を求めているのかを考え、自分だけの学歴を積み重ねていけるようにしてください。
 試験4日目。立ち向かい最終章。
 ぢゃな。 


そこであきらめたら、普通の人じゃん

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