150 01月10日

初心。 

 2006年になりました。今年も宜しくお願いいたします。
 と、いうワケで諸君が1年1組の一員になって、もう9ヶ月が経っちゃいましたし、新しい年を迎えたということもあるので、ここいらで諸君に、「気持ちの入れなおし」 をしてもらいたいと思います。諸君のほとんどが知っているであろうことわざに、「初心忘るるべからず」というものがあります。「何事も初めの時の、謙虚(けんきょ=ひかえめ)で真剣な気持ちを、常に失ってはならないぞ」 という意味です。
 超有名なことわざには、超有名なりの理由があります。理由は簡単、ものすごーく大事なことだからです。ですから、「あ、それ知ってるぞ」 と、我々の中に溶け込んでしまっているのです。しかしながらこのことわざ、溶け込んでしまっている割には活用されていない少々かわいそうなことわざでもあるのです。
 諸君はどうですか、ほとんどの人が知っていると思うのですが、では実際に言葉通りにしてみたことがあるか、ということになるとどうでしょう。おそらくほとんどの人が 「ない」 ということになると思います。ものすごく大事な言葉なのですが、行動におこすのがとても大変な言葉なのです。この 「初心」 には強敵が存在するのです。
 その強敵というのは、「慣れ」 です。慣れとは本当に恐ろしいものです。人間、何事も慣れてくると横着(おうちゃく)になり気持ちもゆるんできます。違う言葉であらわすと、「手を抜く」 ということでしょうか。今の諸君(だけだはないか、私もかな)にとって、最も必要な言葉であり、考え方でもあるのがこの 「初心忘るるべからず」 だと思いました。
 先にも書きましたが高校生になって9ヶ月目に入りました。入学式の緊張感を覚えていますか。1年1組になりたての頃、なんだかやけにシーンと静まりかえった教室の、諸君それぞれの緊張感を覚えていますか。覚えているだけでは何の役にもたちません。それらを常日頃(つねひごろ)の行動や考え方に反映させなければ、何の価値もない言葉なのです。
 たとえば1学期、諸君に考えてもらった 「いじめ」 等の問題も含めて、諸君一人一人が、慣れて横着になり、気をゆるめている部分はないか、知らず知らずのうちに、小さな事件の主犯になってはいないか、ということを新年をきっかけに見直してみませんか。
 ね。

1月の予定
 10日(火) @始業式、A清掃
 11日(水) 学特入試(一般生徒休み)
 12日(木) 学特・推薦入試(一般生徒休み)
 13日(金) @〜E短縮40分授業
 31日(火) 一般入試(一般生徒休み)


悲しいことはいくら考えても悲しいだけだよ。早く忘れて元気になろうよ

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