151 01月13日

「13日の金曜日」って知ってるのかな。 

 三丁目の夕日(私は映画では観てないけども漫画はすっげー昔に読んでいたな)なんていう映画が公開されていますが、あーいう感じって結構好きかもしれません。あーいう感じってどーいうのだって?だからこーいうのだってば↓。
 まだ学生だった頃、夕暮れ時の住宅街を歩くことが結構好きでした。見るつもりも聞くつもりも無いのですが、ふと視界に入った窓越しに映る家族の団らんだとか、台所からトントンと晩御飯の支度(したく)の音が聞こえてきたり、どこからともなく子供の泣き声が聞こえてきたり・・・。こういったことに触れると、「今日も一日平和で終わるんだな・・・」 という安心感を覚えていました。そうそう、そこに煮物やらシチューやらの美味しそうな香りがぷぅぅ〜〜んと漂(ただよ)ってくると、「早く帰ってごはんたーべよ!」 といった気持ちにもなっちゃうんだな・・・。
 てなワケで、今日はこの、「安心」 って何なのでしょうってハナシにします。2年生の現代文の教科書(来年使うヒトがいるかもしれないぞ)に、安心をテーマにした文章があり、その中でとても有名な漫画のワンシーンが紹介されています。米国の漫画家シュルツ氏が、作品 「PEANUTS(ピーナッツ。スヌーピーが出てくる漫画だな)」 の中で、「安心って何?」 という質問をするペパーミントパティに対し、自分の経験をふまえてチャーリー・ブラウンに以下のように答えさせていました。
 「君は小さな子供で、お母さんやお父さんと一緒にどこかへ遠出したとする。あたりはもう夜だ、君たちは車でうちに帰るところさ、その時君は後ろの座席で眠れる。君は何もしなくていい。お母さんとお父さんは前の座席にいる、そして心配事ごとはぜんぶ引き受けてくれる。何もかも面倒みてくれる」
 ドライブにたとえられたこの 「安心」、ものすごくよくわかる説明だと思いませんか。「安心とは、車の後部座席で眠ること」 だというのです。諸君にも実際にこういった経験があったと思います。私にだってバリバリにありました。世の中の面倒なことは全て前の座席に座っている親がやってくれます。子供の我々は何も心配せずに、後ろの座席ですやすやと眠っていれば良いのです。ところが、パティの合いの手をはさみ、答えは更に続いていきます。
 「でも、これはいつまでも続かないよ!君は大人になる、そしてもう二度とこういう具合にはいかなくなるのさ!君は二度と後ろの座席で眠れなくなる!もう決して眠れないのさ!」
 いつまでも後の座席で眠っているわけにはいかなくなる、ということです。諸君もそろそろ、実際にも精神的にも、前の座席に行かなければならない年齢になってきました。「安心」 を与えてもらうのではなく、「安心」 を与えてあげる、という立場になっていくということなのです。
 2学期は諸君に対して、思わず大声を出して叱ってしまう、といったことがありました。この時期にきてとても申しわけないと反省しつつも、叱らせないでくれよな、という私なりの思いがあります。3学期はそういったことが無いように、お互い取り組んでいきませんか。
 クラスの代表や部活動として、この2日間の入学試験の係生徒をしてくれた諸君、ありがとうございました。感謝しています。
 良い週末を。
 ぢゃね。 


ひどいよね、納得なんてしなくていいよ

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