156 01月20日

そして西川君。 

 その昔、音楽でメシを喰っていこう(てか今でも目指しているのだな)としていた私の周りには、結構音楽でメシを喰っている友達や先輩や後輩がいます。実は兄も音楽でメシを喰っています。こうなったらそっち方面からT.M.Revolutionのチケットをなんとかゲットするしかないと思い、あちらこちらに声をかけてみました。
 「T.M.R?、う〜ん、つながりはないなぁ・・・」 「○○ならチケットとれるけどT.M.Rはとれそうにないよ」 と空振りが続く中、「あ、今一緒にやっているヒトが昔T.M.Rのツアーメンバーをやっていたヒトだから聞いてみるよ」 というヒットがありました。現役バリバリのミュージシャンをやっている大学の先輩です。結果的に当時のT.M.Revolutionのツアーメンバーのヒトと直接連絡を取ることができました。それでもって関係者用のチケットを用意してもらうことができました。わーい。一番近場の前橋でもよかったのですが、誰か知っているヒトに見られてしまうと、「あ、なんでタクが来ているんだ?」 なんて思われちゃうと思ったので、おねーちゃんとの旅行も兼ねて、プチっと遠くの長野公演を観にいくことにしました。
 現地に着き、だんだんと会場が近づいてくると、周りにはソレらしきヒト達が目に付くようになってきました。ひと目でソレとわかるヒトもいます。「ひゃ〜、会場はきっと女の子ばっかりじゃん、俺がいったら浮きまくっちゃうぞー」 と思いつつ、明らか浮いていた私とおねーちゃんでした。実際、私なんかは男性だし、初老だしかなりプカプカ状態で浮きっぱなしだったのではないでしょうか。男性ファンもいましたがポツリポツリでしたし・・・。
 入場待ちのファンがあふれかえる中、関係者受付で名前を告げて無事チケットを受け取り、いよいよ初T.M.Rです。会場いっぱいのファンが盛り上がる中、ライブが始まり、ステージ中央からびょーんとナマ西川君が飛び出してきました。そして更に盛り上がる会場内のファン達・・・。私とおねーちゃんは異常に盛り上がるファンの勢いに押されながらも、初ナマ西川君を目(ま)の当たりにしました。
 会場にいる何千人というファンのヒト達は、曲に合わせ、両手を上に上げて皆で同じ動きをしています。「うわー、さすがに俺にはこの動きはできないなぁ・・・」 と思いつつ横にいるおねーちゃんを見ると、直立したまま固まっていました。その目線の先には西川君です。曲を聴いて乗ったり騒いだりよりも、テレビや雑誌で見る西川君ではない、正真正銘本物のナマ西川君にヤラれていたおねーちゃんでした。
 終始そんな感じで、ずーっと突っ立ったままでライブを観ていたので、つまらなかったのかな、と思い聞いてみると、ちょー楽しかったという答えが返ってきました。もう何度でも観に行きたい、というおねーちゃんの言葉に、「よし、もう何度でもチケット取ってやろうぢゃないか」 と心に決めた私でした。
 私的に西川君は、好きだったミュージシャンでもないし、日本人だし、年下だし・・・、ということで最初はあまり乗り気ではありませんでした。ところがこの初ナマ西川君で、プチっとハマり始めてしまいました。曲とか歌詞もそれはそれで良いモノがあるのですが、それよりナニより、ライブ中のトークにハマりました。腹を抱えて笑ってしまうようなことを平気で連発してくれます。曲に入らずに何十分もしゃべっていることもあります。もう最近ではトークを聴くだけでもライブに行く価値があるのではないかと思うくらいです。その上で曲や歌詞をよーく聴くと、ある意味やはり天才なのだな、と感じてしまったり、パワーをもらったりしているここ最近でした。それでもってアルバムなんか聴いちゃっている、変なおじさんな私です。おねーちゃんと出会わなかったら、一生聴くことなんかないミュージシャンなんだな。
 てなワケで、出会いって不思議なモノですね。おねーちゃんに感謝。
 良い週末を。
 ぢゃな。 


どうやったら、それを問題だと決められるの?

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