167 02月07日

素直。 

 苦情の電話が入ります・・・。といったハナシを書いた時に、注意を素直に受けとめられないヒトがいるようです・・・ということも書いたと思います。今日はその 「注意を素直に受けとめられないヒト」 について、ちょと掘り下げて考えてみたいと思います。
 私もニンゲンです。今までの40数年の人生の中で、数え切れない程の失敗を繰り返してきました。諸君だってニンゲンです。今までの人生の中で、同じく数え切れない程の失敗を繰り返してきたと思いますし、おそらくこれからも繰り返していくはずでしょう。
 そんな中でヒトに注意をされて 「なんだよ、うるさいなぁ」 と素直に受けとめられなかったのは、どういう時だったか考えてみました。大きく二つに分かれました。「貴方に注意されたくない」 と 「こんなのは注意されることではない」 です。
 「貴方に注意されたくない」 というのは、注意しているヒトにその資格がないことです。立ち読みをしている時に、「立ち読みするのは遠慮してくれませんか」 と、隣で立ち読みしているヒトに言われたら、 「はぁ?お前なに言ってるの?」 となりますよね。ま、こういうパターンは諸君の日常ではあまり起こらないでしょう。
 「こんなのは注意されることではない」 というパターンの方が、日常でよく起こりそうです。自分を含めて何人かの立ち読み客がいる本屋で、「立ち読みをするのは遠慮してくれませんか」 と、店員に言われたら、「はぁ?だってみんなやってるじゃん。放っといてくれるぅ?」 となりませんか。「自分に注意する前に、他のヒト達に注意してくれよぉ」 なんて思うヒトが多いかもしれませんね。
 これを分析すると、「ワルイコトだとわかってはいるのだが、みんながやっているからやってしまう」 「注意するヒトとされるヒトとのワルイコト度にずれがある」 ということが 「はぁ?」 となって、注意を素直に受けとめられなくなる原因のようです。
 諸君にあてはめてみましょう。たとえば、我々から注意をされるヒトは、何かしら注意をされなくてはならないワルイコト(部分)を持っているヒトです。諸君からしたら、みんなもやっている小さなワルイコトかもしれませんが、我々からしたら、みんなに注意しなくちゃいけないワルイコトなので注意をします。それでも 「はぁ?」 と感じてしまうヒトがいたとしたら、かなりの困りモノです。
 だってそーでしょ。ワルイコトに大きいも小さいもありません。ガム一個盗ったってATM機一台盗ったって罪は罪です。捕まってしまいます。
 んで結局ナニがいいたいのか・・・・・・。
 教室でも学年でも学校でも、集団というものがあれば必ずキマリというものがあります。そのキマリを守ることができるかどうか、学校はそういいった 「我慢」 を学ぶ所です。この先、諸君が社会にで出たら、「我慢」 の量は更に増えていきます。卒業生と呑みに行くと、皆が皆、口をそろえて 「高校生の頃が一番楽ちんでしたよ・・・」 なんてことを言っています。
 「みんなやってる」 「注意されることではない」 で済ませてしまわずに、「守りたくないけどキマリは守る」 といったスタンスを持つことができれば、ニンゲン的に成長していけるはずです。
 成長していかなければ、生きている価値はありません。注意を受けたら素直に直す。
 やれ。
 ぢゃな。 


安易な成功より、偉大な失敗の方が貴重だよ

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