168 02月08日

ぴーちゃん。 

 はい、今週も気がつけば週の真ん中水曜日です。昨夜はいつものように、「学校へ行こう」 を観ていた私です。ヤンキースの松井選手って素敵なヒトですね。ナニ気に感動です。昨日まで固いハナシだったので今日は少し柔らかめのハナシでいきます。昔飼っていたペットのセキセイインコのぴーちゃんのハナシです。
 ぴーちゃんは私が中学1年の時、我が家にやってきました。と言っても買いに行ったのですけども。まだ自分でエサを食べられない状態なので、手の上に乗せて、お湯でふやかしたエサを耳カキのようなヘラで与えるのが、しばらくの間日課になっていました。
 「はい、ぴーちゃんごはんだよぉ」 「ぴーぴー」 「おいちーでちゅかー」 「ぴーぴー」 「はい、もっとたべてくだちゃいねー」 「ぴーぴー」 「かわいいでちゅねー」 「ぴーぴー」
 会話になっていません・・・。それにしても、どうして子供やペットに話しかける時って、こういった口調になってしまうのでちょう。
 自分でエサを食べられるようになった頃には、すっかり慣れてきたので、私が部屋に居るときはカゴのとびらは開けっ放しにしていました。私がぴーちゃんぴーちゃんと呼ぶものですから、そのうち彼もぴーちゃんぴーちゃんと鳴くようになりました。お、コレは面白いと思った私は 「たっくん」 も教え込みました。部屋の中で、じゃんじゃかじゃんじゃかとギターの練習をしている私の横にきては、一緒にアタマを上下させているぴーちゃんでした。
 なんだかんだと、私が就職するまで一緒にいたのですが、本校に勤めるようになって、足利に住み始めてからは、当時母と住んでいた浦和のアパートに残してきました。それでも毎週浦和に帰るたびに、カゴから出して遊んでいました。
 ある日、帰宅すると、母から 「ぴーちゃんが大変よ」 と電話が入りました。着替えもそこそこにしてびゅびゅーっと実家に向かいぴーちゃんのカゴの前に・・・・・・。そこにはカゴの床の上で横たわっているぴーちゃんがいました。木にとまるチカラもないのです。
 そーっと手を入れて手のひらで包み込みました。いつもお互いに鼻先を突っつくような形で、ちゅんちゅんとやっていたので、私の鼻先にぴーちゃんの顔を近づけましたが、苦しそうに呼吸をしているだけで、首を動かすこともできないようです。そしてしばらくした後、小さく 「ぴー」 と鳴くと、私の手の中で深い眠りについてしまいました。
 ぴーちゃんと過ごした年数は14年間、諸君の年齢とあまり変わりません。思春期というか、人生のウチでもっとも多感な時期を一緒に過ごしていたので、思い出なんかはわんさとあります。隣の部屋にいる母に聞こえないように、ひくひく泣いていたのを覚えています。
 それにしてもセキセイインコが、これほどまでに長生きするものだとは知りませんでした。びっくりでした。アパートの脇に勝手に穴を掘って、ぴーちゃんを手厚く葬(ほうむ)りました。
 今ではあれからもう10年近くが経ちますが、近所を車で通る時は、今の部屋の住民に気付かれないように、こっそりと手を合わせに行ってます。
 不審なヒトに見られるだろうなぁ・・・。
 ぢゃな。 


気にしろ、でも落ち込むな

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