173 02月15日

続きだね。 

 そういえば、先日ふった、「寒くなると一人暮らしを始めた時のことを思い出します」 ・・・、の理由について全く触れていなかったことに、今、気がつきました。
 今となっては当然のことなのですが、足利に越してから、部屋の中で吐く息が白くなったり、室温が氷点下になったり、ということを体験したので、寒くなるとその頃のことを思い出すのです。布団から出たくないよー、といった状態です。
 その布団ですが、とにかく日当りの無い部屋でしたから、そのまま放っておくと何か生えて来てしまいそうな勢いです。けれども干さないワケにはいかないので考えました。考えて考えてひとつの答えを出しました。クルマの上に干そう・・・・・・、と。
 とある日曜日、家の前の通りに車を停めました。布団が汚れると困るので、クルマの上を雑巾で拭き、そして部屋から、えっちらおっちら(諸君はこういう表現知ってるのかね)と布団を運び出しました。ボンネットからフロントガラス、屋根、トランクに至るまで、全て布団で埋め尽くしました。クルマのボディ自体が既(すで)に暖まっているので、上からも下からも温められて、布団はホンワカになること間違いなしです。まさにグッドアイデア、俺って天才状態でした。
 とても良い気分になった私は、半(なか)ばスキップ状態で、目の前のスーパーに夕飯の買い出しに行きました。ほんの数分後、戻って来た私の目に映った光景は・・・・・・。
 布団に埋もれた私のクルマの前にたたずむ二人の婦警さんでした。
 「あ〜、すみませ〜ん。すぐ動かしま〜す」 「駐車違反です」 「ほら、この奥が私の家なんですけど、全く日が当たらないんですよぉ〜」 「駐車違反です」 「ほんのちょっと前に停めたばかりなんで、まだ違反になりませんよね〜?」 「駐車違反です」 「「え、なんで?大目にみてくれますよね?」 「駐車違反です」 「いや、そんなはずないです」 「駐車違反です」 「まだ5分も停めてないですよ」 「駐車違反です」 「停めた時から見ていたわけでもないくせに、決めつけないでくださいよ」 「駐車違反です」 「まだ違反にならないでしょ」 「駐車違反です」 「あ、このクルマ停めたの私じゃないんですよ」 「駐車違反です」 「あれ、コレ誰のクルマかなぁ・・・」 「駐車違反です」 ・・・・・・
 カワイイ顔をしているのに、何を言おうが聞き入れてくれない態度に、だんだんムカついてきちゃいました。そりゃぁ悪いのは私ですが、家の前で布団を干すことぐらい大目に見てくれたっていいじゃないですか。のどかな休日のワンシーンです。人情もへったくれも無いんだから・・・・・・。
 ま、警察官たるもの、これくらい毅然(きぜん)としていないとつとまらないのでしょうね。いい加減な私とは大違いです。
 と、いうことで路上駐車したクルマの上で布団を干すのはやめましょう。
 ん、教師も毅然とするべきか・・・・・・
 明日はウィンタースポーツ教室です。わーい。
 ぢゃな。 


苦労の多いことと、不幸だということは違う

BACK