180 02月24日

続きだよ。 

 さ、週末です。2週間あいてしまいましたが、例のハナシの続きです。
 実はMさんと私は高校3年間で同じクラスになったことはありませんでした。『同じクラスのヒトとつきあう』 といったことに密かにあこがれていたのですが、結局そんなことなく私の学生時代は終わってしまいました。ちなみに、『同じ職場のヒトとつきあう』 ということはその後経験しました。意味深な内線電話、すれ違いざまのアイコンタクト、職場や地元から離れたデート・・・・・・。職場には内緒のオツキアイでしたからそりゃーもう毎日がどきどきでした・・・・・・・あ、ハナシがそれました。つづきはまたそのうちに。
 高校1年生のある日、当時好きだった 『子供ばんど』 というバンドの無料ライブが池袋のヤマハ楽器である、という情報を得ました。金なし暇ありの高校生にとって、タダほどありがたいことはありません。しかし学校があるので間に合いません。そこで彼女と相談・・・・・・。
 「行きたいよなー」 「○○ちゃんも行くってさー」 「休んじゃうか」 「えー、T中先生に悪いよ」 「なんだよ、俺の担任だぞ」 「だっていい先生じゃん」 「そうだよな」 「そうでしょ」 「・・・・・・・・あっ!」 「なぁに?」 「わからないように早退しちゃえ」 「それってヒドイよね」 「なんだよ、俺の担任だぞ」 「だっていい先生じゃん」 「そうだよな」 「そうよ・・・・・・・・あん!」 「な、なんだよ?」 「やっぱり帰っちゃお。うふふ」
 というわけで、お昼頃に私達は学校を抜け出しました。実は初めてのバックレ・・・・・・。結構ウシロガミ引かれ引かれ状態だったのですが、電車に乗ってしまえばそんな気持ちはどこへやら。池袋ヤマハ楽器へGO!です。
 観ました!燃えました!最高でした!疲れました!シアワセでした!・・・・・・帰宅ラッシュの電車内で、人ごみにモマレながらの私達。
 「抜け出したのばれなかったかな」 「ばれないわけないじゃん」 「なんでー?」 「フツーに考えればわかるでしょ」 「あー、T中先生怒ってるかな」 「怒ってるわよ」 「ぶたれるかな」 「ぶたれるわよ」 「いたいかな」 「いたいわよ」 「なんだよ、ヒトゴトみたいに」 「だってヒトゴトだもん」 「おまえの担任は?」 「私明日休んじゃうもん」 「なんだよそれ」 「いーじゃないの」 「やだよう」 「じゃいってあげる」 「わーい」 「・・・・・・」 「なんだかT中先生をだましちゃったみたいだな」 「だましたんでしょーに!」
 翌日の朝、二人してT中先生のところ(何故二人してなのか、彼女の担任の立場は・・・)に行き、黙って帰ってしまったことを謝りました。
 「おまえらな、悪いことをするような付き合い方じゃだめだろ。もっといい付き合い方しろよ。いいよ、正直に来たのだから、今回は何も言わない・・・・・・」
 学校の近くで夜遊びをして帰る時、真っ赤な顔で酔っ払っているT中先生を駅でよく見かけました。こちらも同じような(・・・?)状態なので、こそこそっと駅で電車を待つのですが、今になって先生が飲みたくなる原因を作っていたのは我々だったのかなぁ、なんて考えてしまいます・・・。
 単なる偶然なのですが、その後私はT中先生と同じ大学、同じ学部に進むことになります。そして中学教師を経て今の職に就きました。その時、中学と高校の国語は勝手が違うだろうと、鳴門教育大学で長期研修を終えたT中先生を訪ね、研究論文やアドバイスをいただきました。現在もT中先生は、神奈川県の国語教育関連でバリバリやってるんだろーなぁ、と思ってネットで名前を検索させてもらったら著書や研究論文が目茶苦茶出てきました。凄い!今は県の教育委員会にいるみたいです。あれからT中先生と連絡をとっていない私は失礼なヤツですね・・・。連絡とってみるかな。それはそうと来週木曜からは決戦です。頼むぞ。
 良い週末を。
 ぢゃな。 


命までは、とられんさ

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