192 03月14日

8。 

 さて火曜日、カウントダウンは進行中です。あ、ホワイトデーかもしれません。昨日諸君に書いてもらった文章をいくつか紹介しようと思ったのですが、職員室に放置してきてしまいました。自分にダメ出しです。そんなワケで今日はプチくだらなネタでGO!です。申しわけない。あ、ラッパのマークは虫歯に詰めると、痛みが治まるって知っていましたか・・・・・・。
 その昔、自転車に関しては、誰よりも勝っていると思い込んでいました。誰よりも早く走れる。誰よりも早く坂を登れる。誰よりもカッコよく後輪を滑らせて止まれる。誰よりも遠くまで行ける。誰よりも高くジャンプできる。誰よりも自転車のことを知っている・・・・・。てな感じでした。
 中学に入学した頃、5〜6人で、3つ離れた駅の近くを流れる川沿いにあるサイクリングコースに行こう、ということになりました。3つ離れた駅までの道のりを知っている私が、もちろん先頭を走っていました。激走!ちゃりんこ軍団の小旅行って感じです。
 途中、自動販売機の前(コンビニなんか無い時代。オアシスは自販機)で休憩をとりながら小一時間ほど走り、目的の川に到着しました。これからがお楽しみです。川の流れを楽しみながら、優雅にサイクリングとシャレ込むのです。その川沿いのサイクリングコースはまだ誰も走ったことがありませんでした。どこまで続いているかも知りませんし、先に何があるのかもわかりません。いったいなにが待ち受けているのか、ちゃりんこ軍団の面々はワクワクでした。
 「よーし、じゃーみんな行くよぉ」 「おーう」 「先頭はどうする?」 「たっくんのまんまでいいよ」 「そ、そっか(うひひひ、あったり前じゃん)」 「じゃ、よろしくー」 
 暑くもなく、寒くもない清々(すがすが)しい天気の中、軍団は出発しました。いつも乗っていた電車の鉄橋をくぐります。電車が通過するのを待ってみました。もの凄い轟音の中、数10センチ頭上を巨大な電車が通過していきます。電車の裏側を見るなんていう経験は初めてでした。川原で釣りをしている親子がいました。軍団もちょっと休憩しようということになり、土手に自転車を横たえてしばし休憩です。
 「なにが釣れるんですかぁ?」 「うーん、フナかな・・・」 「あ、本当だ」 「今日はちょっと少ないんですよ」
見知らぬヒトに声かけるなんて、それまではやったことがないのに、すんなりとで出来てしまう・・・。こんな経験も初めてでした。大きくても小さくても、旅行は開放的な気分にしてくれるものですね。天気と同じく我々の気持ちも清々しくなってきました。次はどんな経験が待っているのでしょう。
 「○×キロ先でサイクリングロード終了」 の標識が目に入りました。軍団の旅もそろそろ終わりが近付いてきたということです。住所の表示を見ると、出発した地点とは 「区」 も変わっていました。かなり遠くへ来ています。最後に待っているのはいったい何でしょうか、胸が高まるちゃりんこ軍団です。数分後に到着したサイクリングコースの終点に、自転車にまたがる2人の少年がいました。なにやらこちらをうかがっています。乗っている自転車から判断して、年代は我々よりも上のようです。2人が我々に近付いてきました。
 「おい、お前ら見ない顔だな。どこから来たんだ」 「たまプラ(←私の地元)だよ」 「なに?知らねーな。生意気そうだな」 「え?」 「金だせよ」 「え?」 「いーから全員で金出せよ」 「は、はい」 「よーし、また来いよな」 「は、はい」
 カツアゲされてお金をとられること初体験の、中坊斎藤でした。
 はふ。
 ぢゃな。 


人間は人と比べる病気を持っている

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