199 03月24日

1。 

 一方的で押し付けがましいこの 「Positive」 を、「じゃまだ」 「うざい」 なんて思っていたヒトもいるかと思いますが、今日で最後になります。こうして毎日学級通信を出すことに、どれだけの意味があり、どれだけの価値があるのだろう・・・・・・、毎年そんな想いを持ちながら書いてきましたが、いつも答えが出ないまま1年が終わってしまいます。今年もそうです。少しは価値がありましたか。
 さて、1年1組の29人の諸君には、それぞれ29通りの苦しみ、悲しみ、悩みがあったはずです。小さなモノから大きなモノ、浅いモノから深いモノまで、それらをそのまま合わせたとしたら、1組は悩みや苦しみがどよ〜んとあふれた、モノ凄いクラスになってしまっていたでしょう。
 ところが1組はそうはなりませんでした。それは諸君がどんな時でも、笑顔を失わなかったからです。笑顔といっても、その場から逃げ出すために、無責任にニヤニヤと笑うのではなく、明るく笑いあう笑顔のことです。その笑顔を出すことによって、苦しみ、悲しみ、悩みを乗り越えるだけのパワーを生み出してきたのです。
 このパワーの源(みなもと)は、我々ニンゲンが誰でも持っている 「楽天性」 というモノです。『現実を最良の世界とみなし、人生は善であり、愉快であり、希望は実現されると考え、人生に明るい見通しを持っていること』 と、モノの本には書いてあります。無意識か、意識してかはわかりませんが、諸君は諸君自身が持つこの 「楽天性」 によって、数々の苦しみ等を乗り越えてきたということです。
 「ウゼェ」 「デカイ」 「ウルサイ」 「ハゲ」 「ヘンタイ」 ・・・・、諸君から見た私のイメージはどんなものだったでしょうか。よく、「悩みなんかないでしょ」 なんてよく言われますが、とんでもありません。悩みやヘコみの宝箱とは私のことです。
 実は諸君の担任をさせてもらっていたこの1年間、私自身の持つ 「楽天性」 だけではどうにも立ち直れないコトが何度かありました。そんな時、諸君の 「楽天性」 にはずいぶんと助けてもらいました。授業中、休み時間、放課後、生活実習、スキー教室、休日のランチタイム・・・。共に過ごす中で諸君から受け取った 「楽天性」 は、私にとって本当に最大最強の武器となりました。私は諸君にお礼を言わなくてはなりません。助けてくれてありがとう。←これはマジです。
 そう、この 「楽天性」 は、我々ニンゲンの持つチカラの中で、最大最強のものなのです。誰にでもつらい時はあります。諸君はこの先の人生で、どれだけそんな思いをするかわかりません。そんな時は、つらければつらいほど、笑顔で笑う、ということを忘れないでください。「楽天性」 を武器にすれば、どんなものにも立ち向かっていくだけのパワーを生み出せます。このことを絶対に忘れないでください。
 『楽天性こそ最大最強!』
 今日で1組は解散、私からのラブレターも199号でおしまいです。1年間楽しい思いとパワーをありがとうございました。
 さようなら。
 ぢゃな。
                                     平成18年3月24日  斎藤。 


もっと自分のことだけを考えていいんよ

BACK