Z605 8月19日

Historically famous jazzy。 

 夏休み真っ盛りです。諸君は有意義に過ごしていますか。私はやはりそれなり(ってことはそれなりではない部分もアリ)に有意義に過ごしています。ほぼ毎日出勤して、「夏休み」 ではないのですけどね。そんな夏休み、現段階で、この夏最高の思い出となり得る出来事があったので諸君にも話しちゃう。もう今回は完全なる私の自己満足の世界です。ごめんね。
 いつかのPositiveで紹介したヤマダさんを覚えていますか。高校卒業後2年間アルバイトをしてお金を貯めて、その後ニューヨークの大学で音楽ビジネスを学びながら、テナーサックスも練習している、かなりイケているおにーさんです。去年の夏、彼がライフセーバーのアルバイトをしている市民プールに、たまたま通い始めた私が通い始めたことが、お互い友人になったきっかけでした。今年の夏休みの6月、日本に帰国した彼は真っ先に連絡をくれ、その後何度か一緒に呑んだり演奏したりしていました。
 数日前のことです。「今月17日の晩に、バイト先のカフェで演奏をすることになりました。一緒に演奏してくれますか」 と言われました。17日といえばヤマダさんが再びニューヨークに渡ってしまう前日です。日本での最後の夜を素敵な夜にしてあげようと、私は二つ返事でOKをしました。そして17日を迎えました。ヤマダさんが声をかけて観に来てくれたお客さんもいましたし、何も知らずにフツーにお店に入ってきたお客さんもいました。それなりに結構イイオトコのヤマダさんなので、たまたまそこの店で食事をしていた御婦人から、彼の人生で初めてのギャランティ(=ギャラ。演奏料)をもらっていましたっけ。
 ヤマダさんの人徳(じんとく=人間性だね)もあり、演奏したカフェが入っている総合ショッピングセンター専門店街の代表取締役や、市内の商業開発共同組合の理事も兼務なさっている方も観に来てくれ、ヤマダさんを絶賛していました。そこのカフェで定期的にやっている、ボサノバ(音楽の種類だね)のライブよりも良いのではないか、とのお言葉をいただいたそうです。
 演奏しない間私たちが呑んでるカウンターには、その理事からということで、次々と豪華なお酒や食事が大挙して運ばれてきました。いやー、美味しかったです。御馳走さまでした。んが、全ては食べ切れませんでした・・・。ああ、もったいない・・・。きっと私が帰った後にヤマダさんが食べてくれていたと思います。
 さて、この 「バンド」 テナーサックスのヤマダさんとベースギターの私の、たった2人だけなのユニットなのですが、これがかなり演奏しやすいのです。主役はあくまでもヤマダさん、私はもうバッキング(=演奏)に徹するのみでした。ちなみに今号のタイトルは、我々のユニット名だったりします。
 当日は午後6時に現地で待ち合わせをして、軽く呑みながら簡単に打ち合わせをしました。午後7時に最初のステージを始めた後、10分程度の曲を演奏する度に2〜30分休憩を繰り返しながら、なんだかんだと閉店時間の午後10時まで、5ステージの演奏をさせてもらいました。いやー楽しかった。
 気を張ることもなく、また緊張することもなくフツーに音楽を楽しみました。お客さん達も楽しんでいる様子が伝わってきました。びんびんにね。
 てなワケで、音楽をやっていることによって新たな人間関係を作ることもできましたし、聴いているヒト、そして演奏しているヒトにパワーを与える、「オンガクノチカラ」 というものを再び痛感しました。音楽やっていて良かった。音楽って偉大だぜ。イェーイ!
 そんなヤマダさんは無事NYに着いたのでしょうか。
 ぢゃな。


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