084 09月12日

続、学べよ。 

 さて火曜日、きっと今夜も 「学校行こう」 を観てしまうと思うのですが、最近はナニ気にその前の 「ぴったんこ〜」 にハマっています。今夜のゲストは超オフザケオヤジで楽しみなのでした。それはさておき、今日は先週木曜日の続きです。
 図書館で勉強するために座席を確保した斎藤の耳に聞こえてきたモノは・・・・・・。

 コツコツコツコツコツ。カリカリカリカリカリ。カツカツカツカツカツ。ゴシゴシゴシゴシゴシ・・・ビリッ 「あ”っ」・・・・・・
 異様な程しーんと静まり返った館内のその一角に響き渡るのは、ただひたすらに書く音だけでした。たまーにノート破けちゃって↑のような声が聞こえてきますが・・・・・・。
 あくまでも勝手な思い込みですが、私にはその音のひとつひとつが 「お前何者だよ」 「ここは僕達みたいな成績トップクラスの人間達が頭脳を磨きにくる所だよ」 「さっさと帰りなよ」 「ふふ、アタマおっきいケド悪そうだね」 ・・・・・・という彼らのささやきに聞こえました。
 いつもそこを使っているであろう常連のヒト達の中に、毛色の違う新参者の私が参入していったのです。「負けてなるものか」 私の心の糸はぴーんと張りつめていました。こんな場所を陣取ってしまったからには、グラビア雑誌を眺めたり、ぼけーっと鼻をほじくったりなんかはできません。戦いあるのみです。
 戦闘開始モードになった私は、早速カバンから私の勉強アイテム(ボールペンと紙)を取り出しました。
 ガツガツガツガツガツ!ゴツゴツゴツゴツゴツ!ジジジジジジジジジ!ぷよぷよぷよぷよぷよ!(意味不明)・・・・・・
 私がオベンキョウを始めた瞬間、館内の一角が異様な雰囲気に包まれた気がしたのは、決して気のせいではなかったと思います。
 「どーだ、てめーら、俺なんかこーんなにおっきな音させながオベンキョーできるんだもんねーだ」 というワケのわからない優越感にひたりながら、更に駄目押しの作業に取り掛かりました。ちょいと席を立ち、見るからに難しそうな分厚い本や辞典を数冊持って来て、これみよがしに机の上にどどーんと置いたのです。
 「どーだ、俺なんかこーんな難しい本でオベンキョーしてるんだもんねーだ」 更にワケのわからない優越感にひたりながら、とどまるところを知らないバガヤロ様な私がいました。
 自分に中身がないからといってそこまで見栄をはらなくったって良いのに・・・・・・。
 ま、少なくとも図書館にいる間は、いやがうえにも勉強を続ける私がいたのは事実です。傍(はた)から眺めていたら、さぞアタマの悪そうな男だな、と思われたに違いありません。今になってそう感じます。カッコワル!
 それでもこの見栄っ張り図書館通いのおかげで、勉強するというクセは身につきました。他人の目が無くても自分の部屋でしっかりと勉強をするという姿勢が身についたのです。
 物事、カタチから入ると、多くは中味を伴わないものなのですが、私の場合は結構なモノを伴うことができました。
 メデタシメデタシ。
 参考になりましたか?
 ぢゃな。 


だいじょうぶ。いつか他人の幸福が自分のことのように、うれしく感じられるときがきます。誰でもそのときがくれば必ず

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