098 10月03日

アキだね。 

 アキといえば。
 「読書の秋」 「スポーツの秋」 「芸術の秋」 「食欲の秋」 「味覚の秋」 「水沢あき」 「泉アキ」 「向井亜紀」 「羽野晶紀」 「あき竹城」 「秋野暢子」 「秋野大作」 「ジョージ秋山」 「秋本奈緒美」 「秋本治」 「秋元康」 「堺マチャアキ」 ・・・・・・、全てわかってしまったアナタは高校2年生にしておくのにはもったない人材です。クダラナイことはさておき、本題に入ります。
 夏に比べ、太陽の出ている時間が短くなってくる今日この頃、諸君は長くなった 「夜」 を楽しんでいますか?「秋の夜長」 ってーことです。高校2年生といえど、あまり好ましくない 「夜のお楽しみ」 を持っているヒトもいるかもしれませんが、あまり深く追求しません。
 その秋の夜長という言葉で思い出すのが 「あ〜き〜のよ〜な〜が〜をな〜き〜と〜お〜す〜ぅ〜」 虫の声(小さなオトを指す時は 「ね」 と発音するのが良い)なのですが、この虫の声って良いと思いませんか。エアコンよりも夜風が心地よい晩は、テレビや音楽などの音を聴いているよりも、虫の声を聴いている方がしっとりと落ち着くことがあります。本来ならば庭先で勝手に鳴いているものが風流なのでしょうが、残念ながら我が家には庭がありません。窓の外から入ってくるのは我が家の裏の道路を走る車の音と、その道路にある焼鳥屋の香り(←コレもまた良いのですけどね)だけです。
 そんな我が家の数年前の秋、スズムシ君がやってきたことがありました。もともとその時の夏休み前に知人に頂く約束をしていたのですが、いろいろあって夏休み後になってしまいました。40年以上もオトコノコをやっていると、大体の昆虫を飼ったことあるのが普通ですが、スズムシは飼ったことがありませんでした。
 私の部屋から廊下をはさんだ反対側の部屋の片隅で、毎晩 「りーん、りーん」 と鳴いてくれるスズムシ君達がいました。もう風流ったらありゃしません。車の音も焼鳥屋の香りもなんのそのです。布団に入ってからも鳴き声をきいているといつの間にか、こっちは 「ぐおー、ぐおー」 となっているようです。
 スズムシの寿命は約4ヶ月、9月になるとオスから死んでいってしまうそうです。その後メスも産卵を終えると死んでしまうとのことです。約8ヶ月の間、根気良く卵の世話を続けると、次の年の初夏にはジュニアスズムシ君が誕生するのだということで、しっかりと管理をしていたつもりだったのですが、翌年、うまく卵がかえりませんでした。残念・・・。
 古くは平安の昔から日本人の心をいやしていたという、このスズムシを育てていたなんてなんだか責任重大でした。また育ててみたいと思う今日この頃です。
 そういえばその時、「スズムシもカブトムシ臭いんだなぁ」 ということを初めて知りました。プチ感動。
 で、アキといえば・・・諸君は 「試験の秋」 です。秋の夜長は勉強しなさいって。
 中間試験まであとわずかです。
 学べ。
 じゃな。 


わたしの起こしたい奇跡。それは、空を飛ぶことでも海の上を歩くことでもない。わたしのそばにいるだけで、その人のこころがやすらぎ、穏やかになること。これまで、何人かの人がわたしにそうしてくれたように

BACK