124 11月10日

続々、撃沈君。 

 はい、週末です。先週の続き。カバンを無くしてしまったその翌朝・・・・・・。 

 ちゅんちゅん!ちゅんちゅん!青空が広がり、本来ならばすがすがしい休日の朝のはずですが、我々の心はどんよりとしたまんまです。Oが、まず同僚(どうりょう)M先生に電話をします。
 「もしも〜し」 「どうしたの?朝から・・・」 「あの、昨日自分とサイトウさんのカバンがなくなっちゃったんですけど、何か知りませんか?」 「え、Oさんのカバンなら、昨日サイトウさんが持っていた気がするけど・・・」 「え“っ」 「でも俺も酔ってて自信ないから他のヒトにも聞いてみてくれる?」
 続いてOが同僚U先生に電話をしました。
 「もしも〜し・・・以下同文」 「あ、それならサイトウさんが持ってましたよ」 「え“っ」 
 そんなハズはなーい!と、Oから受話器を奪う私・・・。
 「あ、サイトウですけど、俺が持っていたって冗談ですよね」 「なーに言ってんすか、Oさんのカバンは自分が責任持って預かるって言って、一次会の店から二次会の店まで歩く間、アタマの上でブンブン振り回してたんすよ」 「ぶ、ブンブンって・・・、に、二次会の店って・・・、私ゃ二次会に行ってるんですか?」 「はい、いつの間にかいなくなっていましたけど・・・」 
 電話を切った瞬間、Oが上目使いに私を見つめ、ヒトコトいいました。
 「ふっふっふ・・・、犯人は意外な所にいましたね・・・・・・」
 そうは言っても覚えていないのですから仕方がありません。とにかくカバンが桐生にあるのか、足利にあるのかさえわからないのです。ということで、二次会にいて、もっと何かを知っていそうな例の体育教師、先輩I先生に電話をしてみました。
 「朝からすみません。昨日はお世話になりました」 「いいえ、んで、どうしたの」 「私いつ帰ったんですか」 「なーに言ってるん。二次会の途中でいなくなっちゃったと思ったら店の外で寝ていたんだよ。んでもって仕方がないから、タクシー呼んで押し込んだんだよ。夜の8時位かな」 「え?その時カバンは持ってましたか」 「ああ、一緒にタクシーに押し込んだ」 「ちなみにタクシー会社はどこですか」 「ん〜、そこまではわからねぇなぁ」
 なにはともあれ少し進展がありました。カバンがあるのは桐生ではなく、足利の街中か、タクシーの中です。しかしそのことは誰にもわからない・・・・・・、と思ったその時、昨夜の私のことをよーく知っているヒトがまだいることに気が付きました。よし、すぐに電話をしよう!と受話器に手をかける私・・・・・・。

 それではこの辺で、判明してしまった事実を整理してみましょう。
 @Oのカバンは私が持っていた A私は二次会に行っている B私は二次会の店の外で寝ていた Cそして私はタクシーに乗って帰った。
 んー、なんということでしょう。このあとどんな事実がわかっていくのか、だんだんコワくなってきました。来週に続くんだな。

 良い週末を。
 ぢゃな。 


それって逃げてるだけとちゃうん?

BACK