128 11月16日

続々、冬が来ぅ〜れば思い出すぅ〜。

 はい木曜日。こんな時なのですがなんだかんだと忙しく、今朝も私は諸君の前にいませんし、じっくりと原稿を書く時間がとれていません。それなのでもう少しあの家のオハナシです。すみません。あ、皆で協力して色紙を3時間目終了時までに仕上げてくださいね。

 例の風呂場はもちろんのこと、家全体に陽あたりがありませんから、風呂場にはナメクジ君が常駐してくれていました。塩かけてしゅぅぅぅ〜っと縮ませても、またどこからか出てくるのです。
 湯船につかっていると視線を感じることが何度かありました。ふと、開け放した窓の方を見ると、ノラネコ君と目が合いました。窓のすぐ外にある窓の高さの塀(へい)は、彼の散歩コースになっているらしく、以後、どういうわけか私が入浴している時間帯になると、必ずと言ってよいほど、彼はそこを通っていきます。私のカラダが魅力的なのでしょうか。
 夜、仕事から帰ると、玄関を開けた私の方を向いて、カマドウマ(便所コオロギ)君がちょこんと座っていました。「うわっ」 と思いつつも見つめあうこと数秒間、ぴょーん・・・ぴょーん・・・とどこかへ飛んでいってしまいました。
 夜中に本を読んでいると、どこからともなく、カリカリ・・・カリカリ・・・と音が聞こえてきました。ヒトに聞いたら、それはネズミの仕業じゃないか、ということだったのですが、ネズミなんてモノは学生時代に地下鉄のホームで見たことしかありませんし、普通の家にいるなどという認識がなかったので信用していませんでした。
 数日後、テレビを見ている私の目の前を、チョロチョロっと何かが横切りました。テレビを置いてある台の裏側に入り込んだようなので、ゴキか?と思い、上から覗き込むと、モソモソとヒゲを動かすネズミ君がこちらを見上げていました。ちょっぴり感動した私です。
 台所で洗い物をしていると、視線の片隅になにやら黒いものが映りました。横の柱を見ると、上から下までテラテラ光った黒いスジがワラワラと動いています。アリ君達の大行進でした。ど、どこから出てくるんだ?と、もとをたどってみると、柱と壁の間にわずかにできた隙間から続々と出てきます。その先も見てみたい気がしましたが、恐ろしそうなのでやめておきました。
 私が不在だったある日、母親が来て部屋で待っていました。私が帰宅すると、「あんた、部屋の中にハチがいたわよ」 というのです。戸締りはしっかりとしていたので、外から入るワケがありません。怪しいのは以前住んでいたヒトが開けと思われる、壁に開けられたエアコン用の穴しかありません。家の外側はふさがっていますが、内側(部屋の中)は開いたままになっています。その瞬間、住んでからずーっと疑問に思っていたことがはっきりしました。
 静かに部屋の中で過ごしていると、たまーに天井裏から、ぶわーんぶわーん、と音が聞こえてくることがありました。屋根の上に取り付けられたアンテナが、風に揺られてふるえているのだろう、なんて思っていたのですが、大きな間違いだったようです。彼は天井裏から外壁と内壁のあいだを伝って部屋に侵入してきたに違いありません。
 ズズメバチ君の巣が天井裏にあるようです。
 ひゃー!
 生き物バンザイ。
 ぢゃな。 


人生乗りこえてなんぼやっちゅうねん

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