131 11月21日

続々々、冬が来ぅ〜れば思い出すぅ〜。 

 はい、火曜日です。先週読んでもらっていた、「生き物ハウス」 のハナシの続編です。
 
 都心の方から遊びにくるのに、足利あたりは丁度良い距離のようで、恒例となった正月や夏の宴会以外でも、友人が泊りがけで遊びに来ることが結構ありました。前もって約束をした後に来ることが主なのですが、ある日の友人(後輩)シュンは違いました。
 「もしもし、遊びに行ってもいいですか?」 「あ、うん。いいよいいよ・・・いつ?」 「き、今日・・・てゆーか、今足利にいるのですけど」 「え”!?う、うん。おいでおいで・・・」 
 電話を切った後、シュンはものの数分でやってきました。何かワケがありそうな雰囲気を察知したのですが、久しぶりの再会だったので、とりあえず世間話をしていました。何かあるのだったら、シュンが必ず話しを切り出して来ると思っていましたし、がっついて話を聞くつもりもありませんでしたから・・・。
 その日は帰らなくても平気だということだったので、とりあえず呑もうじゃないか、と、酒とツマミの支度をして呑み始めました。そうしていると案の定、ポツリポツリと話をし始めてくれました。まあ、いろいろとあって家も仕事も放っぽって、とりあえず横須賀(神奈川県)から足利まで車を走らせたというのです。彼が切り出してくる前に、「しばらくココにいればいいじゃん」 とこちらから切り出しました。
 荷物を取ってくるというシュンと一緒に駐車場に行くと、運転席以外を荷物でギューギュー詰めにされたSのワゴン車が停まっていました。あまりの詰め込みようと、さっきまでの真剣な話の反動で、思わず大笑いしたのを妙に鮮明に覚えています。
 と、いうことでイイ年こいた野郎同士の同居が始まりました。シュンが家にいる時は、夕飯(といってもツマミや湯豆腐)の準備は彼がしてくれていました。帰宅すると台所で、まな板をトントンと叩きながら 「おかえりなさぁ〜い」 とシュンが迎えてくれます。なんだかとってもフクザツな気持ちでした。そのウチに彼も仕事を始めたので、先に帰宅した方が買い物と夕飯の準備をすることにしました。
 ポケットベル全盛期のちょっと手前で、お互い数字しか表示されないポケットベルしか持っていませんでしたから、「102(トーフ買ってね)3110(サイトー)」 なんていう暗号を決めて、外出中の連絡を取り合っていました。
 なんだかんだでその同居生活が数ヶ月続いた後、シュンは家の近所(激近)にアパートを借り、同居生活は終わるのですが、夜は毎晩のように、いや、毎晩二人で宴会をしていました。一回も気まずい(見つめあって、あ、あぶない!とかいうのではなくて、二人の仲が険悪になるコト)雰囲気になったこともなく、本当に楽しい思い出しかありません。
 同性同士の生活も捨てたものではありません。後々の参考にでもしてください。
 それにしても、なんで女性相手では失敗してしまったのでしょう。
 男性が好きだというワケではないのですけどね。・・・うふ。
 ぢゃな。 


ぼちぼちいこか

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