144 12月12日

変わろうぜ。 

 さて、もうすぐ2006年も終わりです。去年も話しましたが、新年を迎える前の大事なオハナシです。初詣で毎年毎年同じ事を祈願(きがん=お願い)しているヒトはいませんか。自分や家族の健康を祈願することは、ソレはソレでよいのですが、「今年こそは○○できますように」 とか 「今年は○○な年になりますように」 なんてことを毎年祈願しているヒトはいないでしょうか。
 2007年が明けた時、諸君は何を祈願するのでしょうか。もしかしたらソレって昨年と同じ内容ではありませんか。そうだとしたら、そのヒトはこの1年間で何も変わっていないということですよね。ただ息吸って吐いて歳をとっていっただけで進歩も生長もナニもなかったということです。これはとても悲しいし残念なことです。
 たとえば未来も何も無い、ただ人生が終わるのを秒読みして待っているような状態の人間だとしたら、息吸って吐いているだけの人生でも、ある程度は許されるとは思うのです。けれども諸君はそうではありません、多くの可能性を持っているこれからのヒトなのですから、ただ息吸って吐いているだけの人生なんてありえないのです。
 我々大人達がよく出す口癖(くちぐせ)に、「あー、あの頃に戻りたい」 というのがあります。あの頃(諸君にとっては今かな)にやり残したことや、やっておけば良かったと思うことが、山ほどあるという大人が多いのです。少なくとも私は諸君をそんな大人にしたいとは思ってません。
 ちょっと古い話になりますが、ニューズウィークという海外の雑誌に、世界の中で見た日本人の特性についての記事がありました。それによると日本人は、精神的に歳をとりやすい人種だというのです。どういうことかというと、ものごとに対して冷めた見方しかしなくなり、新しいことに取り組もうということをしなくなるというのです。諸君から見た我々大人って、そういう所がありませんか。「べつにいいや、今のままで・・・」 なんて考え始めてしまうと、すでに頭の老朽化(ろうきゅうか)が始まっているのです。
 確かに諸外国のヒト達と比べると、こういった考えを持つ日本人の割合は高いようです。「おれはもう現役引退だー」 なんて言って、自分の限界を勝手に決めてしまっているヒトの多いこと多いこと・・・。そういえば日本の大人の中には、子供の頃に思い描(えが)いていた夢や希望をいまだに追い求めている大人を小馬鹿にするヒトがいます。なんで小馬鹿にするのでしょうね。夢や希望をあきらめた方がかっこいいと思っているのでしょうか。私はそうは思いません。自分の夢に向かって常に努力をし、サクセス(成功)を求めて新しいことに挑戦するヒトをかっこいいと思います。ですから私も真似をします。
 そういえばアメリカという国は、そんな日本とは全く逆の発想があるようです。野球で例えると、野茂選手も佐々木選手もイチロー選手も、日本でプレイしていれば安定は約束されていたのに、あえてアメリカに渡りました。そしてサクセスしていきました。そんな彼らを見て 「ダッセー」 なんていうヒトはいませんよね。
 実は 「夢」 という言葉の辞書の意味が、日本とアメリカとでは違います。日本の 「はかないこと、実現する見込みがないこと」 に対して 「実現させるもの」 というアメリカの解釈は大したものです。ですから「アメリカンドリーム」なんて言葉も存在するのでしょう。
 毎年毎年同じことを祈願しないように変わっていきませんか。
 ぢゃな。 


そのままでええんやで。ずっとそばにおるからな!!だいじょぶやで!!

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