176 02月14日

チョコいで。 

 はい水曜日。昨夜はやっぱり 「学校へ行こう!」 を観ていました。今日はハワイネタにしたかったのですが、日付も日付なのでソレ関連ネタでGO!します。チョコの思い出です。
 今ではすっかり色気から遠のいたオヤジ斎藤ですが、色気づき始めた諸君位の年齢だった頃はバレンタインともなると、そわそわしていてもたってもいられませんでした。
 学校にいる時に直接もらえないと、「きっと下駄箱や机やロッカーの中に入っているんだ」 と思っていました。それでももらえないと、「きっとウチに持ってくるんだ」 と思い、またまたそれでももらえないと、「きっと今日の夜にポストに入れに来るんだ」 なんて思っていました。そして翌朝、ポストに何も入っていないと、「昨日の放課後、学校の机や下駄箱の中に置いていったヒトがいるんだ」 と思いながら登校する、まさに自意識過剰(じいしきかじょう)のお色気少年だった私でした。そして学校に何もないのを確認して、やっとあきらめをつけるのです。本当にお馬鹿で困ります・・・・・・。そんな私は小学校5年生の時、バレンタインデーをよくわかっていませんでした。こんな具合です。
 「ねぇ、放課後音楽室に来て」 昼休み、同じ5年7組の女子が半ば強引に声をかけてきました。「あ、うん・・・」 そして放課後になりました。
 「なに?」 「あのね、カオルがたっくんにチョコレートあげたいんだって」 「え”っ?あ、そ、そーなんだ・・・」 音楽室のテレビの陰から四角い箱を持ったカオルさんが出てきました。「はい、これあげる」 「あ、ありがとう」 
 「なに?なんだったんだよー」 「ん、なんでもねーよ・・・かえろかえろ!」 なにくわぬ顔で友達と家路につきましたが、心臓はばっくんばっくんでした。団地の階段を4階までかけあがって、がちゃがちゃとカギ開けて、だかだかと部屋に入って、ばさばさと包みを開けると、・・・・・・そこにはハート型のチョコレートが入っていました。満面の笑みでむしゃむしゃとチョコレートをホオバル私・・・・・・。
 さて、ここからが問題なのでした。
 もらったのはいいのだけれども、これからどうしたらヨイのかがわからなかったのです。その後もカオルさんとは、「女性」 を意識をすることなく遊んでいました。やがて卒業して、カオルさんはF葉学園というチョーお嬢様中学校に進学してしまいました。そして、自然と会わなくなっていきました。
 ホワイトデーなるものの存在を知ったのは、それから数年後のことです。 「あ、しまった。カオルさんに返事もしてないし、お返しもしていない・・・・・・」 と思った時にはもう遅かったのでした。彼女の精一杯の 「告白」 をサラサラ〜っと流してしまっていたのです。そんな私に対してフツーに接してくれていたカオルさんは、今思えばスッゲーいい女なのだな・・・なんて思ってしまいます。スラリとした姿に、茶色くサラサラの長い髪の毛が印象的でしたっけ・・・・・・。
 十数年前、舞台女優になって活躍している、という話を聞きました。その後はどうなったか知りませんが、きっと活躍していることでしょう。当時は 「好きだ」 ということをちゃんと意識出来ない未熟な少年でしたが、今思うと、明らかにカオルさんのことが好きだったようです。毎年この時期になると思い出してしまう、淡く切ない思い出でした。
 この時期、チョコの売上は600億円にものぼるそうです。どーなってんだい、まったく・・・。
 私は今日おねーちゃんと会えないので、先日ちょいはやチョコをもらってきました。わーい。今日帰ったら食べよーっと。
 ぢゃな。 


おまえはおまえのままでおったらええんちゃう?

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