202 03月23日

最大最強。 

 はい、終業式。2年生最後の日です。今となっては 「あっ」 と言う間でしたが、よくよく振り返ってみると私にとっては実に長い202日間でした。そしてクラス担任として、こうやって1年間が終わる日に必ず伝えていることがあります。今日はそんな話で締めくくらせてください。もちろん昨年度私のクラスだったヒト達には1年前にそのことを伝えました。覚えていてくれると嬉しいですが、忘れていたら再確認してください。「楽天性」 のオハナシです。
 2年1組の25人の諸君には、それぞれ25通りの苦しみ、悲しみ、悩みがあったはずです。小さなモノから大きなモノ、浅いモノから深いモノまで、それらをそのまま合わせたとしたら、1組は悩みや苦しみがどよ〜んとあふれた、もののけの集まったモノ凄いクラスになってしまっていたでしょう。
 ところが1組はそうはなりませんでした。それは諸君がどんな時でも、笑顔を失わなかったからです。笑顔といっても、無責任にニヤニヤと笑うのではなく、明るく笑いあう笑顔のことです。その笑顔を出すことによって、苦しみ、悲しみ、悩みを乗り越えるだけのパワーを生み出してきたのです。
 このパワーの源(みなもと)が、我々ニンゲンが誰でも持っている 「楽天性」 というモノなのです。『現実を最良の世界とみなし、人生は善であり、愉快であり、希望は実現されると考え、人生に明るい見通しを持っていること』 と、モノの本には書いてあります。無意識か、意識してかはわかりませんが、諸君は諸君自身が持つこの 「楽天性」 によって、数々の苦しみ等を乗り越えてきたということです。
 「エロジジィ」 「ヘンタイオヤジ」 「モアイ」 「本当のハゲ」 「ヘンタイ」 ・・・・、諸君から見た私のイメージはどんなものだったでしょうか。よく、「悩みなんかないでしょ」 なんてよく言われますが、とんでもありません。諸君の担任をさせてもらっていたこの1年間、毎日悩みやヘコみを抱えてオロオロしていましたし、私自身の持つ 「楽天性」 だけではどうにも立ち直れないコトが何度かありました。
 そんな時、諸君の 「楽天性」 にはずいぶんと助けてもらいました。授業中、休み時間、、清掃時間、放課後、そしてハワイ・・・・・・。共に過ごす中で諸君から受け取った 「楽天性」 は、私にとって本当に最大最強の武器となりました。
 そう、この 「楽天性」 は、我々ニンゲンの持つチカラの中で、最大最強のものなのです。誰にでもつらい時はあります。諸君はこの先の人生で、どれだけそんな思いをするかわかりません。そんな時は、つらければつらいほど、笑顔で笑う、ということを忘れないでください。「楽天性」 を武器にすれば、どんなものにも立ち向かっていくだけのパワーを生み出せます。このことを絶対に忘れないで欲しいのです。
 『楽天性こそ最大最強!』
 今日で2年1組は終了です。私からのラブレターも202号でおしまいです。1年間楽しい思いとパワーをありがとうございました。
 さようなら。
 ぢゃな。
                                     平成19年3月23日  斎藤。  


あんたがやらんと周りは動かんよ

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