014 04月27日

ローマ字かっ。

 はい、金曜日。待ちに待った週末です。そして明日から連休です。今年度はお馬鹿話はあまり載せずに諸君のためを思い、良い文章をなるべく多く紹介していこうと思っています。


 戦後間もないころ、日本を占領していた連合国軍総司令部の中に日本語をローマ字化しようという動きがあった。日本語の核である漢字は習得に時間がかかる。そのため戦前の日本国民の教育程度は低く、民主化できなかったからという理由だった。
 全くむちゃくちゃな論理である。だが日本人の中にも 「戦争に負けたのは文字のせいだ」 「子供たちの将来のためにはローマ字の方が良い」 と考える教育関係者がいた。「自主的」 にローマ字で国語や算数を教える授業も行われ、ローマ字化は急速に進んでいった。
 ところが、思わぬことから、この動きは一気にしぼんでしまう。当時の文部省教育研修所が全国の2万人余りを対象に、日本語の読み書き能力調査を行ったところ、過半数が9割以上の正解率となった。これでローマ字化する当初の理由は否定されたのである。
 もしあの時、ローマ字化が完全実施されていたらと思うとゾッとする。今、社会の中枢にいる人たちのほとんどは漢字も平仮名も使えない。古典はもとより、漱石や鴎外らの近代文学すら 「原典」 で読めるのは、特別に 「日本字」 を学んだ人だけになっていたはずだからだ。
 やや旧聞(きゅうぶん=以前の話)となるが、文科省が行った高校3年生の 「学力テスト」 で、古典の成績が悪化していた。大学入試で出題される割合が減り、学ぶ機会も少ない。パソコンなどの普及で文学など読まなくなったからかもしれないが、これはローマ字化の 「イフ」 以上に気になる。
 このままでは、古典文学にこめられた日本の 「美」 だけでなく、「日本書紀」 などから読む古代史の世界も遠いものとなる。能や歌舞伎も理解できる人は少なくなるに違いない。そんな日本文化の危機がヒシヒシ感じられるのだ。(2007/04/21産経新聞「産経抄」)


 びっくりです。こんな動きがあったのですね。私は知りませんでした。てーことは、言葉は日本語のままですから、Konnakannji de minomawari no moji wo kakanakereba naranai no deshowka・・・・・・、うわー!やってられない、というか書いても読んでもいられません。
 良い連休を。
 ぢゃな。 


どちらの選択も正しい。どちらを選ぶかというだけだ

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