020 05月10日

点検点検点検。 

 はい、木曜日。早いもので明日は週末です。昨日少し話をした通り、今日は先日の事故に関したコラムを紹介します。


 脱線死傷事故を起こした大阪・吹田市のエキスポランドのと似たような立ち乗り式ジェットコースターに乗ったことがある。
 立っている分だけ、遠心力が強く、座って乗るタイプより怖い。急降下した時は、体が浮き上がり、高さ数十メートルから放り出されるような恐怖を味わった。
 それでも懲りずに 「もう一度」 と向かうのは、「まさか脱線はすまい」 と信じているからだ。この信頼感があるから「恐怖」も疑似体験の範囲にとどまる。現実に脱線事故に遭った被害者の、“その時”の恐怖を想像すると身震いがする。
 エキスポランドのコースターの車軸は、軸の方向に対して垂直に折れる金属疲労の特徴があったという。使い始めてから十五年間、同じ車軸だったというから、 「疲労」 の兆候ぐらいは感じることができたのではなかったのか。
 人が集まる時期、安全が絶対的な前提であるはずの施設で、周りに人が大勢いる中での白昼の惨事。今回の事故は、昨年夏、ふじみ野市で起きたプール事故と状況がよく似ている。あの時、夏になれば人でにぎわうプールの安全に手抜きがあり、小学女児がプールの吸水口に吸い込まれて死亡する事故を誰が想像できただろうか。
 プール事故の教訓の一つは入場者がピークになる直前には遊具の点検が不可欠ということだった。今回の事故も点検が連休後に先送りされた中で起きた。
(2007年5月8日埼玉新聞「さきたま抄」)


 そういえば東京ディズニーシーが5周年とのこと。当時プレオープンの招待状をゆずってもらったので、一般公開前に楽しんできました。絶叫マシンではありませんが、センター・オブ・ジ・アースというアトラクションを楽しんでいる最中、暗い洞穴の中で車両が停止しました。「あれあれー?」 と待っていると、「故障のため運転を中止します」 とのアナウンス。おねーちゃんと線路の脇をテコテコ歩いて洞穴から抜け出したのを思い出しました。点検って大切ですよね。
 車も点検しよーっと。
 ぢゃな。 


倒れるなら、前に倒れたほうが、起き上がるとき楽だよ

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