041 06月08日

塀の中。 

 はい金曜日。あっという間の週末がやってきました。私は今夜、美味しいモノを食べて少しだけハジける予定です。今日はそんな食べ物に関したコラムの紹介です。
 諸君は刑務所の中のヒト達がいったいどんなモノを食べているのか、考えたことがありますか。私はありませんでした。

 
 クサいメシと言うが、塀の中のメシはうまい。数年前、取材で府中刑務所で食べてみてそう思った。大量に作るうえ、調味料など素材がいいからだ。みそやしょうゆは刑務所の手作りで、味は折り紙付き。年に一度の全国矯正展では、アッという間に売り切れる。焼きたてのパンもおいしい。
 塀の中の面々が何を食べているのか。ちょっと気になる。佐藤優氏の 「獄中記」 (岩波書店)によると、東京拘置所の03年元日の夕食メニューは、白飯、ビフテキ、タラコスパゲティ、ベーコン・クリームシチュー。「ハレの日」 らしいメニューが並ぶ。
 けしからんと言いたいわけではない。むしろ逆だ。
 脱獄を描いた映画 「パピヨン」 に忘れられないシーンがある。まともな食事が与えられない孤島の劣悪な監獄。囚人仲間が死んでゆく中で、主演の今は亡きスティーブ・マックイーンが、生き抜くためゴキブリをかみ砕く。
 塀の中の食にも、社会の余裕が反映されはしないか。囚人が人間扱いされない国は、弱者にも冷たい気がする。
(2007年6月4日 毎日新聞 東京版夕刊「憂楽帳」)


 塀の中のメシはなかなか美味しそうですね。食べに行こうとは思いませんが・・・。実は現在我が家で使っている味噌は、昨年私が作った手作り味噌です。そしてこれがかなり美味しいので、とあるヒトにも勧めてみました。
 今年も仕込もうと思って材料をそろえたのですが、まだ仕込んでいません。そして隣のクラスの担任は仕込み終わったそうで、今年は手作り味噌に初挑戦中とのことでした。
 何故私がまだ仕込んでいないのか・・・。貸した圧力鍋が戻ってこないのでした。返してー、I藤せんせーい!
 あれ?今週はなんだかんだと、食べ物ネタが続いてしまいました。
 良い週末を。
 ぢゃな。 


泣きなさい。今泣かないでいつ泣くの

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