058 07月03日

三たびちゃりちゃり。 

 はい、火曜日です。第2回の進路希望調査まであとわずかとなりました。資料を取り寄せてますか?オープンキャンパスに参加してますか?昨日実施した志望理由書摸試はしっかりと書けましたか?
 「?」 ばかりですみません。どれも諸君の進路決定に関係する大事なモノゴトなのでついつい気になってしまうのでした。
 さて、今週は自転車点検ウィークです。ナニ気に関連コラムを発見しました。


 車を運転すると人格が変わる人がいる。普段は温厚なのに、ひとたびハンドルを握ると、スピードは出す。クラクションは鳴らす。悪態はつく。顔つきまで変わった友人に恐れをなし、助手席で身をすくめた経験がある方は多いだろう。
 人間は自動車ほど速く走れない。重い荷物も運べないし、大きな音も出せない。生身の肉体を超えた物理的な能力を得ると、人はどう変わるか。力が増した分だけ、理性のタガが緩むのかもしれない。人間に使われる側であるはずの道具が、いつの間にか主人を支配している。人の心に作用する機械の魔性である。
 自転車の対人事故が増えていると聞き、さもありなんと思う。自転車に乗る人は、自分が路上の 「強者」 であるという自覚を持ちにくいからだ。全国の警察が5月に道交法違反で検挙した自転車は102件。昨年の3倍に増えた。罰金など行政処分の対象となり、違反歴も残る。捕まった人は心外だったに違いない。
 強力なマシンである自動車やバイクと比べれば 「弱者」 だが、歩行者に対しては時に危険な加害者になる。それでも、乗る人の意識は限りなく歩行者に近い。自転車は機械と人の中間的な存在なのだろう。風を切ってペダルをこぐのが心地よい季節になった。その快感には、機械の魔性がちょっぴり混じっている。
(2007年07月02日 日本経済新聞 「春秋」)


 朝、諸君の登校時に交差点に立って挨拶をしていると、たまーにヒヤっとする場面に出くわします。歩行者自動車分離式の信号なので、四方向とも歩行者信号は青になります。それなので、横断歩道を渡っている小学生に対して横の方向から、本校運動部を中心とする自転車軍団が、「ちわーっ!」 「ちわーっす!」 と挨拶をしながらばばばーっと走り抜けていくのです。よろめく小学生・・・、確かに自転車は強者になっています。
 気をつけましょう。
 ぢゃな。 


あなたといっしょにいると、晴れの日みたい

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