065 07月12日

こんにゃくどうよ。 

 はい、木曜日。自分で買うというほど好きではありませんが、あれば食べてしまうほど好きなモノのひとつに、こんにゃくゼリーがあります。あのぐにぐにした食感がなんとも好きみたいです。そのこんにゃくゼリーが・・・。


 コンニャクは縄文渡来説もあるほどの古い芋類だ。江戸初期ごろに渡ったというサツマイモやジャガイモに比べると貫録が違う。にもかかわらず地味を絵に描いたようで、長い間おでん種やすき焼きの具ぐらいでしか存在感が示せなかった。
 主成分のグルコマンナンが 「低カロリーでダイエットに効く」 と脚光を浴びるようになったのは近年である。中でも菓子分野に進出した 「こんにゃくゼリー」 は子どもや若い女性の支持を集めた。千年を超えるコンニャク史上の慶事(けいじ=喜びごと)いっていい。
 ところが国民生活センターによると一九九五年からこの四月までに、こんにゃくゼリーの死亡事故が十三件起きていた。ほとんどが幼児やお年寄りで、うまく飲み込めずにのどに詰まらせている。
 最初の事故をきっかけに、弾力を落としたり、容器の形を変えたりして対応した社もあった。しかし続く悲劇。かつて死者を出した会社の商品で小一長男を失った三重県の両親は、ついに同社を提訴した。
 「よくかんで食べるように、との注意書きは不十分」 であって 「のどに詰まる危険が高い食品は市場に出すべきではなかった」 と。先のガス湯沸かし器中毒事故でも問われた 「製造者責任」 を追及する。
 センターは商品テストを実施し、結果は七月にも出る。もちろん各社は、すぐにでも警告表示や品質を見直さなければならない。再発防止によってコンニャクの不名誉をそそがねば気の毒だろう。
(2007年06月19日 中国新聞 「天風録」)


 そういえば私の母も結構いい歳なので、のどに詰まりそうな食品を、なるべく買ってこないようにしている私がいます。諸君も気をつけてください。
 あ、思い出しました。夏場はこんにゃくゼリーを凍らせて、アイス代わりにも食べていました。
 ぢゃな。 


お母さん、大好き

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