066 07月13日

歯。 

 はい、あっという間の金曜日、週末です。今日の漢字検定、明日の推薦選考試験とまだまだ気が抜けません。積極的に取り組んでいきましょう。その先にあるのは連休ですから。
 さて、諸君は 「歯」 って意識していますか?


 歯の数が少なくなるほど医療費がかさむ。兵庫県歯科医師会が県内高齢者の医療費を調べたら、こんな傾向が分かった。診療報酬明細書のデータを踏まえた分析だから、説得力がある。
 歯がきちんとあれば、胃や腸が消化しやすいよう食べ物を細かく砕ける。ゆっくりかんでいくと、つばに含まれる消化酵素が食べ物に混ざり、より分解しやすくなる。健康との相関関係を教科書風に書けば、こうなる。
 体だけでなく脳も元気にさせると、東京歯科大学の石上惠一教授が本紙に書いていた。口の中にはいろんなセンサーがあって、食べ物をかむ間、硬さ、熱さなどの情報を脳に伝えている。何度も何度もかめば、脳が刺激され、活性化されるわけだ。
 教授は歯の繊細さをこんな実験で紹介する。特殊な器具でかみ合わせを悪くさせ、重い物を持たせる。すると、同じ重さでも持ち上がらなくなるそうだ。この状態を続けると筋力まで落ちるというから、歯のかみ合わせを軽く見てはいけない。
 奥歯の担(にな)うものは大きい。ぶつかる瞬間にかみしめるので、奥歯のすり減ったラグビー選手は少なくない。プロ野球の強打者はたいがい歯を傷めているし、力感あふれる体操選手だってボロボロと聞いた。観客のどよめきは奥歯があってのことだ。
 いや、奥歯はイライラも受け止める。支持率が低迷する安倍首相は、赤城農相の事務所費問題が加わり、カリカリ度はかなりだろう。任命権者の責任も問われる。刻々と近づく参院選を前に、口の中は悲鳴を上げているのではないか。
(2007年07月10日 神戸新聞 「正平調」)


 世の中を皮肉った最後の段落以外を読むと、歯がどれだけ大切なモノなのかがよくわかります。「歯」 は何においてもカラダの基礎になっているようです。
 以前歯医者に行った時、診察台の前のパソコンモニターに、「歯周病の心配はありませんか?」 という画面が出ていたので、ついでに診てもらいました。そしたら初期の歯周病だと診断されてしまいました。もうそういった年齢のようです。嗚呼・・・。
 実はそれ以来、治療のためにほぼ毎週通院し、毎日の歯磨きは、最低5分間するようになった私がいます。そのおかげで、今では歯周病の心配もなくなり、毎日バリバリ食べてグビグビ呑んでいます。
 「歯」 って大事だと実感しています。
 良い週末を。
 ぢゃな。 


自分のことを、自分以外の人が想ってくれる。こんな素敵なことないよね

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