09 04月25日

今回はティーンズメール ん?予告と違うぢゃないか・・・

 昨年度も紹介したことがあリますが「朝日新聞」の家庭欄「ティーンズメール」の記事を紹介します。回答者はゲームクリエイターの飯野賢治さん。

    家族が、互いの差異を認め、自分の意見を相手に伝えられるような家庭が理想です。
   しかし現状はこれと少し違います。特に母親が精神的に幼いのです。
    母親は親友から電話がかかってきた時、僕が目の前にいるにも関わらず「留守です」
   と切ってしまいました。後で口論になりましたが「親は親や、子供は親の言うことを聞く
   もんや」と一方的に会話を終わらせました。母親は「○○君は△△高校やろ、あそこは
   不良がたくさんいる学校や、進学もせん。で、お前は□□高校、勉強してるレベルも違
   う」と言います。
    僕の親友をクソみたいにとらえている母親の態度は許しがたいです。親父も母親のこ
   のような態度を憂慮している様子です。僕はだんらんを犠牲にしても、母親が謝罪する
   まで母親を許さないつもりです。
                                         男性・17歳・高校生

    どうしてお母さんはあなたの言うことに耳を貸してくれなくなったのだろうか。単に個人
   の持つ価値観の違いからだろうか。もしかしたらあなたがどこかで母親からの信頼をな
   くしてしまうようなことを、母親に対してしてなかっただろうか。母親はあなたを生み、育
   てている。どこかに問題はなかっただろうか。
    また、母親も一人の人間である、ということを覚えていてほしい。あなたが悩んだり、イ
   ライラしたり、落ち込んだりするように、母親も同じように調子や感情に波がある。親だか
   らといって特別な人間ではない。一人の人間だ。もしかしたら、あなたのお母さんは大き
   な悩みを抱えているのかもしれない。誰にも言えなくてつらいことがあるのかもしれない。
   あなたがそれを助けてあげられるのかもしれない。
    あなたは母親を許さないというが、それでは何の幸せも生まれてこない。もしお互いに
   悪いところがあるとすれば、それは歩み寄りが足りないところだと僕は感じる。
    二人でゆっくり話す時間を取ってみてはどうだろうか。一緒に写っているアルバムを見
   てもいい、一緒に旅行に行ってもいい、一緒に料理を作ることでもいい。失われた二人の
   コミュニケーション、信頼の時間を取り戻す努力を、どうかあなたからやってみてください。
   素晴らしくかけがえのない何よりも大切なものが手に入ると思うから。


「話を聞いてほしいなら、まずは話を聞くこと、あなたから。」(今日の一言)

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