103 10月18日

応急手当。

 昨日の朝の話です。学校の近所の交差点で、お年寄りが自動車と接触するという交通事故がありました。出血を伴うケガもしており、周囲は一瞬あわただしさに包まれました。
 そんな中、丁度現場に居あわせた若者が、救急車が到着するまでの間、応急手当を施しました。そして到着した救急隊員に事故の様子やケガ人の脈拍などの状況を説明し、去っていったとのことです。なんと鮮やかな・・・・・・
 本学短大看護科の三年生ということで、一連の応急手当については心得ていたようなのです。だからといって実際の現場でその知識や技術をすぐに活用できるか、ということになると、大抵はちょっとムズカシイかな、なんて私的には思ってしまうのでした。
 というのも、実は私もそういった応急手当については一通り学んだことがあるからです。今年の夏期休業中、我々職員の研修の一環として講習会に参加しました。実際に救命士の方に知識や技術を教わり、講習終了の証として 「普通救命講習修了証」 というものもいただきました。そこには 「上記の者は、普通救命講習を終了し、救命技能を有することを認定します」 と書かれているのです。もちろん今回のような現場に居あわせたら、真っ先にその知識と技術を活用させてくださいね、なんてことも教わりました。しかし今回の件を聞いて、頭の中で応急手当について復習してみたのですが、カナリうろ覚えの部分があることがわかりました。
 それでもって、その研修の中で素朴かつ重要な疑問がありました。「我々が応急手当を行って、逆に悪影響となってしまうことはないのか」 ということです。それに対する救命士の方の答えは 「ありません」 といったものでした。
 なにかコトが起こった場合、救急車が到着するまで数分程度かかります。その数分間で命を落としてしまうケースもあるのだそうです。逆にいえばその数分間に何かしらの応急手当を施したことによって、命を落とさずに済むといったケースもあるということです。ですから、一刻も早く救急車を呼ぶことは大切なのですが、一刻も早く手当てを施すことこそ大切だというのです。
 先のテロ事件ではありませんが、この世知辛い世の中、いつなにが起こるかわからない状態です。救急車を呼べる状況ではない・・・また、救急車が来るまで多少時間がかかる・・・などという状況の中、その場に居あわせたヒトが、なんとか対応していかなくてはならないといったことが頻繁に起こる可能性が高いのです。↑の短大生のように、私が、諸君が、対応していかなくてはならないといった場面がいつか来てしまうのです。もちろん来て欲しくはありませんけどね、平和な世の中が一番ですから・・・・・・
 とっさの行動について、昨年諸君に考えてもらったことも思い出しました・・・・・・
 諸君、いや、人類全てがこういった応急手当の知識と技術を学ぶべきだと、痛切に感じました。何人か集まれば消防署は講習会をしてくれるとのことなので、ちょっくらやってみましょーか?無料だし・・・・・・
 冗談ではなくマジで考えてるっつーの!


おまえ、うぬぼれたいんか?

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