108 10月25日

能って知ってる?

 さて、「お能」 です。諸君はご存知でしょうか。日本の伝統芸能のひとつです。ちょっとでも知っているヒトは 「ああ、お面をかぶったヒトがなんたらかんたらとなが〜い言葉だか歌だかを発しながら、ゆっくりと歩いているやつでしょ・・・・・・」 なんていう認識があると思います。
 が、実はミュージカルみたいなものなのです。諸君のアタマの中にあるミュージカルというものを思い出してみてください。歌になったセリフがあったり、歌にあわせて踊ったりしながらなんだかんだと物語が進んでいきます。
 能も同じようなもので、セリフには 「フシ」 のようなものがついています。そして、ミュージカルのように中心は芝居なのですが、踊り(この場合は「舞」だな)が見せ場になる部分があるのです。都合の良いことに、能のストーリー展開はワンパターン的なものが多かったりもします。要するにそのパターンを知っていれば、理解もしやすいということです。
 前半の物語の部分では、最初に脇役(ワキ)が出てきます。そして 「私は○○国の△△じゃ、これから□□に行こうと思う・・・・・・」 と言って舞台を歩きます。すると便利なことにその場所に到着してしまいます。そうすると主役(「前シテ」と呼ばれる)が登場して、「私はこの里に住む者です。実はここはいわれのある場所なんですよ」 と、その場所のいわれ話などを脇役に話して立ち去ります・・・・・・と、ココまでが前半です。
 この前半が終わると、「間狂言」 と呼ばれるヒトが出てきて、「今の里のヒトは、なんとかの亡霊(神様、きつね、天狗など)が、ヒトに姿を変えて出てきたものです・・・」 と解説をしてくれます。そして後半が始まります。
 後半が始まると、主役(「後シテ」と呼ぶ)が装いも新たに登場します。そして、「私は○○の亡霊です、実は昔こんなことがありました・・・」 と言いながら謡と囃子(要するに音楽だね)にあわせて舞って物語りはオシマイ・・・・・・というのが典型的なパターンです。
 もちろんこういったパターンから外れるモノもありますが、コレを知っているだけでも楽しく能を見ることができるでしょ。
 あ、どーしていきなり 「お能」 なのかって、実は11月6日に短大で 「創立百周年記念祝賀能」 が開催されるのです。観世流宗家観世清和師による 「羽衣」 というこの舞台はめったに観られるモノではありません。御父兄宛の案内状を配布させてもらいます。定員になり次第しめきってしまうのですが、余裕があれば生徒諸君も見ることができるんじゃないかな。
 っつーワケで、当日諸君は休みの日ですが、興味があったらひと声かけてください。
 あ、先日紹介した 「虹の龍」 とは別モノですよ。
 んー、最近伝統芸能づいています・・・・・・
 『陰陽師』もまた観たくなっちゃったし・・・・・・ちょっと違うか。


あんたもがんばりや

BACK