11 04月27日

「人の値うち」完結編。

 諸君にも深く考えてもらった「人の値うち」ですが、ここいらでしっかりと結論を出さなければなりません。そもそもヒトに値うちというものをつけてしまうということがおかしいのです。性別・年齢・外見・仕事・性格・・・・・・人間なんて千差万別、十人十色、同じヒトなんて居やしません。違うのが普通なのです。それなのに我々は、自分と違うからといって無意識のうちに、ヒトに対して「値うち」をつけようとしてしまいます。そしてその「値うち」をもとに、接し方を変えてしまうこともあるようです。
 昨年度末に諸君の間で、いじめやちょっかいということが問題になりました。一方的に買い物を頼んだり、下駄箱や机にいたずらしたり、陰でこそこそ悪口言ったり、本人に気付かれないように小馬鹿にしたり・・・・・・こういうことって、その相手に対して「値うち」をつけてしまった結果なのでしょう。教科の先生によっては授業を全く受けなかったり、注意を受けなかったり、ちょっとわがままを言ってみたり・・・・・・こういったことも同じです。諸君それぞれの中での無意識の「値うち」づけの結果です。
 同じ人間、ヒト同士、同じ目線・立場で接していければこんなことにはならないのに、人間は無意識のうちに他人に「値うち」をつけてしまいます。何もイイことはありません。あ、優越感にひたれますかね・・・・・・実にくだらない優越感です。私はひたっているヒトの人格を疑ってしまいますが。
 「肩書き」や「名誉」や「富」・・・諸君が語ってくれたように、ヒトには様々なものがつきます。しかし、それをもとにして「値うち」をつけることは、無意味で無駄な行為だということです。わかりますよね。
 昨年度のこの時期、私は諸君に、いじめを苦にして自らこの世を去ってしまった、ある中学生の遺書を紹介しました。そして、深く考えてもらいました。今年度はこの「人の値うち」だというコトに気がついていましたか?
 しつこいようですが、我々人間は無意識のうちに他人に対して「値うち」をつけてしまうもののようです。その「落とし穴」に注意して過ごしていってください。前から口をすっぱくして諸君に言っているように、他人に対して「思いやり」を持てるようになれば、こんな心配は無いのでしょうが・・・。
 昨年同様、昼休みを中心に諸君の様子を見ていると、まだまだその辺がわかっていないヒトが多いような気がします。コレを機会にもう一度、自分の行動を反省してみてください。もしかしたらアナタはわかっていないヒトかもしれませんよ・・・・・・。
 人に値うちはつけられません。

三者面談続行中

 先週の土曜日から三者面談を行っています(知ってるっつーの)が、いろいろとあってまだまだ終了しそうにありません。短縮時間割は今日までですが、来週も引き続き三者面談をしていきます。必要であれば家庭訪問だって行きまっせー。
 今回の進路決め三者面談を機会に、初めて親と「対峙(しっかりと向き合ってハナシをすること)」したヒトが多くいます。もう18歳、我がままを押し通す年齢でもありません。しっかりと話し合って自分の将来のために最良の進路を見出すべし。


「物知り顔で笑うより、心で笑いなさい」

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