125 11月21日

ヒカリ座。

 ぼちぼち諸君の大半が18歳という年齢に達しているのではないでしょうか。この年齢はある意味とても重要なポイントになります。街に出るといたるところで 「18」 という数字を見かけます。それだけ諸君にとっては重要な年齢なのです。いろいろな責任も生まれてきます。そんなことなので今日は少々カタイオハナシをさせてもらいます。
 友人何人かで集まって、私的には人生で初めての花見をしていた時です。体調を崩した柔道部の大男の世話を皆でしていたら、まんまと終電を逃してしまいました。大男は家に連絡をとって迎えに来てもらったのですが、我々10数人は帰れなくなってしまいました。「コレをみんなで使ってくださいな」 と大男のお父さんから交通費をいただきましたが、皆がタクシー使って帰宅する程ではありませんでした。「ち、足りねーよ」 「セコイなぁ」 なんて当時は言っていましたが、今思うとそんな十数人分のタクシー代を出してくれるほうがオカシイです。
 とりあえずの軍資金を確保したものの、始発電車が動き出すまで時間をつぶさなくてはなりません。各自帰宅できないという旨の連絡を家にした後、花見をしていた場所で朝まで過ごすわけに行かないので、比較的にぎやかそうな駅まで歩こうということになりました。
 花見をしていたのは 「多摩川園」 という公園でした。目的地は 「自由が丘」 という駅です。そして途中通過する街は 「田園調布」 という、超がつくほどの高級住宅地です。さあ、想像してください。ムサクルシイ男どもが、ひっそりとした深夜の閑静な高級住宅地を練り歩きます。こりゃー大迷惑です。というか、皆どどーんとした豪邸やら高級乗用車にクラクラでした。圧倒されて結構緊張して歩いていたのを覚えています。
 そして自由が丘に到着します。割り当てられたお金はひとりあたり千円程度です。それで朝まで過ごさなくてはいけません。今のように24時間営業のファミリーレストランなど、ほとんど無い状態です。深夜喫茶なんていうモノはありましたが、コーヒー一杯1000円以上もするし、経営者がアブナイ人達などという噂もあったので、いくらむさくるしくてコワイモノ知らずの我々でも入ることはできませんでした。その他で24時間営業している店といえば、「吉○家」 か小さなゲームセンターくらいでした。そこで朝まで、というのは酷ってモノです。
 途方に暮れそうになって街を徘徊している我々の視界に、「オールナイト」 の文字が飛び込んできました。「よし、アレでいこう」 「マジで?」 「朝まで寝られるぞ」 「いや、その逆だろう、寝られないぞ」 「うわ、初めてだよ」 「あたりまえだ、皆そーだって」 「学割があるぞ」 「やった!」・・・・・・
 朝を迎えました。私はぐっすりと眠ることができました。何人かは逆に目がサエてしまったようですが・・・・・・学割で入場した我々は余ったお金で牛丼を食べ、三々五々家路につきました。
 ナニをしていたかって・・・・・・そりゃー・・・・・・
 映画鑑賞。18歳になっていたかどうかは・・・・・・記憶にございません!
 あ、含蓄がどこにもないこと書いてしまいました。カタクねえし。


気ぃ合う人なんて、そうそうおらんって

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