158 01月29日

勇気の日。 

 昨年のJR 「新大久保駅」 でのことを覚えていますよね。ホームから線路上に落下した人を助けようとした韓国からの留学生青年と横浜に住んでいた男性の、悲しい事故がありました。
 事故からちょうど一年目だった26日のニュースを見ていて、「はっ」 と思い出しました。確か諸君にも 「とっさの行動」 というテーマで考えてもらっていたと思います。とっさの時にどれだけの行動がとれるのか、どんな行動がとれるのか、という意見を 「Positive」 でも紹介させてもらいました。
 この悲しい事故を忘れてはいけないな・・・・・・と反省をしながら週末を過ごしていたら、とんでもない事件が発生(発生する事件のほとんどはとんでもないものばかりなのだが・・・)しました。
 中学生4人組による、ホームレスの人への傷害致死行為です。前日図書館で騒いでいるのを注意され、もみ合いになったことが、暴行に至ったきっかけだとのことでした(1/28の情報)。
 線路に落ちた→助けようとして線路におりた
 注意を受けた→カチンときて(むかついて)もみ合いになった
 どちらも一瞬のうちに起こった 「とっさの行動」 という枠でくくってみます。同じ人間同士でなぜこんなに差があるのでしょう。留学生青年を例にとるならば、どちらも前途ある若者のとった行動です。更に 「若者」 という枠でくくってしまいましょう。諸君だって若者ですから。
 たまたま挙げた、たった二つの例ですが、諸君がこういった 「とっさの行動」 に遭遇した時にはどうなってしまうのだろう・・・という不安がアタマをよぎってしまうのです。
 昨年度、「とっさの時にどうするか?」 という私からの問いに対する意見の多くは、 「多分何もせずにぼーっとしてしまうんだろうな・・・」 というものでした。ごくごく普通かもしれません。しかし、暴行に至った4人の中学生だってごくごく普通の中学生だったというのです。私から見た諸君の多くはごくごく普通の高校生なのですから。
 一時期 「キレる若者達」 なんていうキーワードが世間を横行していました。最近はあまり聞かなくなりましたが、決して 「キレる若者達」 が減ったからではないですよね。若者がキレるのが普通になってきてしまったので、若者がキレることに世間が鈍感になってしまったのでしょう。若者はキレて当然なんだ・・・と。
 こんなこと当然になってしまっては困ります。しかしながら確実にこの感覚は定着しつつあります。諸君の中でもしょっちゅうキレているヒトはいませんか?大きい小さいを問わず、一日一回はキレているヒトとか・・・じっと耐えることも大切なんだぜ。
 試験まで一週間をきりました。
 ラストスパートです! 


おまえの笑顔が宝やねん

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