17 05月09日
進路を決めた時。第2回(友人A木さん、森高ファン)
前回に引き続き諸君の参考になればと、このテーマはシリーズ化していこうと思います。
今回は母校の中学校で一緒に自然教室や夜間警備のバイトをしていた友人です。現在は、おそらく知らないヒトはいないのではないかというくらい大きな会社で、コンピュータを叩くかたわら、競馬と森高千里をこよなく愛するおじさんになりつつあります。教師になるかと思っていたのですが・・・だからこそ人生って面白いのでしょうか。
「情報処理コース」ということで、将来コンピュータ業界に進もうとされている方もいる
かもしれないので、業界の現状などを語らせていただきます。みなさんの進路選択の
上で参考になれば幸いです。
私の勤める会社は、コンピュータ会社というよりも、商社みたいなところですが、それ
でも10年もいると昔と今とはずいぶん変わったような気がします。昔は経験と勘にモノ
を言わせて、ガシガシCOBOLとかCでプログラムを作っていましたが、今はEJBとかJa
vaの部品を組み合わせて、ちゃちゃっと作って後から機能追加していこう、みたいな作
り方に変わってきたような気がします(もちろん、昔ながらの作り方も多いですが)。そ
れと、変わったのは言語だけでなくて、昔はチームで力を合わせてシステムを作るの
が一般的でしたが、最近では、できる人を中心に極力少人数で安く作ろうとするシス
テムが多い点です。
この結果、昔はできる人ができない人をカバーしていたのですが、最近ではできる
人しか良いシステムを作ることができず、できない人が作ってしまったシステムは、チ
ーム以外の誰かがHELPに回る、という事象が起きています。で、できる人とできない
人で給料に差をつける「能力給」の導入が進んで、比較的保守的な会社でも、ヘッド
ハンティングや中途採用なんかも当たり前になってきています。
これからは、ますます「終身雇用」への期待感が薄れて、プロ野球の「FA制」のよう
に実力で高い給料がもらえる企業への優秀な人材のシフトが起きるのではないでしょ
うか?こうした時代の流れの中で必要なのは、やはり仕事に対する「実力」であり、
「資格」ではないでしょうか?これからは、企業に入ることを目標にするのではなくて、
企業に入った後に、より自分を向上させていくことを目標にすべきだと思います。
ということで、進路を選択しても、(たぶん)その後も大変なのですから、あまりこだ
わり過ぎるのも良くないかな、と安易に思ってしまいます。
# もちろん、イチローのように小学生にして「自分が全国大会に出たピッチャーの中
で一番なのだから、契約金1億もらって、プロ野球へ行く」という明確なビジョン
を持っ
ていらっしゃる方には馬耳東風でしょうけど(笑)
終身雇用(ずーっと同じトコロで働き続けること)という形は確かに崩れてきている感がありますね。なんだかさすが一流企業のヒトの意見ってー感じです。私なんかでは到底わからないような意見をどうもありがとうございました。
さあ、自分の声に耳を傾けて。目が心の窓であるように、声は心が奏でる響きです。ねぇ、どんなふうに聞こえましたか?