43 06月08日

学級通信ってなんだろう。

 毎朝のショートホームルーム終了前に諸君に配っている、この学級通信Positiveですが、存在価値についてちーと考えてみようと思います。そもそも何故私がこういったものを書いているのか、諸君はわかってくれているのでしょうか。いや、わかっていないヒトもいると思います。よくよく考えてみると、きちっと説明したことがありませんでした。
 教師になろう、そう思ったトキの私の考えは、ただただ生徒相手にテキトーにしていれば、夏休みはあるし給料はもらえるし、コイツは楽ちんな仕事だベイビーってなものでした。母校の中学校での教育実習も半分はそんな考えで、教材研究なんてモノはほとんどせず、毎日のように先生方や実習仲間と呑みに行ってました。あ、勘違いしてもらっては困りますが、この母校の先生方は決していい加減なヒト達ではありません。実習といえど、同じ『教師』という立場で観た彼等先生方は、ものすごく刺激的で、格好良かったし、尊敬できる面もたくさんありました。『生徒』という立場で観ていたのとは大違いだったのです。
 そんな実習が終わり、なんとか大学も卒業し、実際に埼玉県の中学校で1年生の副担任として教職に就きました。その学年にいたKという先生がいけませんでした。持ち前のいい加減さを軸に、テキトー感覚で過ごそうとしていた私の教職観を、見事にぶちのめしてくれたのです。教師にとって最も必要なモノを、数限りなく分けてくれました。その中にあったのは、『伝えられることは何でも伝える』『褒められることはなんでも褒める』『自分のコトはじゃんじゃん話す』等など・・・・・・。あ、こんなこと諸君にハナシするコトではありませんね。
 まあとにかくそのK先生は、それらのひとつの手段として「学級通信」を書いていました。その量も内容もハンパなく凄いものがありました。語る語る語る、書く書く書く・・・・・・。いつしか私にもそんな姿勢が染み込んでしまったようです。
 はっきりと言いましょう。教師の仕事なんて、手を抜こうと思えばとことん手を抜けます。学校からの『指示連絡事項伝達マシーン』と化してしまえば良いのです。何も語らず、注意もせず、授業中に寝ているヒトを起こさず・・・・・・。だってね、そんなコトしなくても給料は変りませんもの。でもね、それじゃやりがいがないのですよ。世の中にはそういったスタンスで教師をやっているヒトもいますが、私はそれじゃ嫌なのです。昨日のPositiveにも書きましたが、仕事でも勉強でも楽しくなければ実にならないのです。
 私が諸君に接する時間は限られています。けれども伝えたいことはその時間だけでは伝えられません。それじゃどうしたら良いのでしょう。答えは簡単です。こういったモノを使っていくしかないのです。前にも言いましたが、ココに書かれたことは私が言ったことと同じなのです。大事な連絡も書きますよって・・・。
 当初はこういったペースで発行していくつもりではなかったのですが、気がついたら毎日発行していました。こんな私なんか、先述のK先生の足元にも及びませんが、どこまでイケルか、カタヒジ張らずに行ってみようと思います。
 あ、こんなもの配っても意味ないでしょー、なんて言っていた職員がいたそうです。ぷぷっ。本当ですかね。ほんの少しは意味はあるような気がするのですが・・・。
 聞き間違いであってほしいです。
 試験後半戦頑張っていけっつーの。


勇気を持って今を生きろ。そうすれば、不安は克服できる。未来の不安は、未来の自分が解決してくれる。

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