62 07月05日

礼儀作法はどーなのよ。

 礼儀作法のハナシをします。なんてったって就職組はこのひと月が勝負ですから。
 さて、我々人間がヒトを見るのにまずナニを見るかを考えてください。そのヒトの容貌、話し方、声の調子、持ち物、ちょっとしたしぐさ、表情・・・ぱっと見ただけでは、内面こそはわからないけれども、何か感じるモノってありますよね。それがナニかというと、そのヒトの「ヒト柄」なのです。
 そういった、ヒトのかもし出す雰囲気やオーラを、その場で感じ取る「感覚」みたいなモノを、我々は生まれつき持っていると思いませんか。言い換えれば、『とりあえず見かけで判断システム』とでもいうのでしょうか。そりゃー、前にもここに書いた通り、ヒトを見かけで判断するなんてーことは言語道断です。なっちゃいません(ちょっとYくん風)。ヒトと付き合えば付き合う程、見掛けほどアテにならないものは無いということは、諸君で嫌というほど実感しています。そういえば私もこの見かけで随分と苦労をしたことがありました。目つきは悪いし、顔も悪い。オマケに図体でかいし声もでかい。またまたオマケに品が無いときたら・・・・・・。ほんっとーに見かけなんてアテにならないモノですってばさー!
 しかしながら、我々には、『とりあえず見かけで判断システム』が備わってしまっているのです。上品ぶっているヒトと、本当に上品なヒトの区別、優しいふりをしているヒトと、本当に優しいヒトの区別、しっかりしたふりをしているヒトと、本当にしっかりしたヒトの区別・・・・・・なんとなくながら、諸君もわかりますよね。
 そのシステムを起動させるきっかけのひとつが何かというと、そのヒトの「礼儀作法」なのでしょう。初めて会ったヒトの何気ない素振り(ここに礼儀作法がでてしまうのだな)を見て、どんなヒトなのかを判断しようとするのです。
 諸君が就職や進学のために、会社見学や、オープンキャンパスに行きます。もちろん入社試験や入学試験にも行きます。そこで諸君は、採用担当の職員や試験官が起動させた『とりあえず見かけで判断システム』の餌食となるわけです。さて、礼儀作法は如何なものなのでしょうか、ってーこと。しっかりしていますか。
 礼儀作法なんてモノは身についてしまっているものなので、捨てようと思ってもなかなか捨てられるモノではありません。また、急に身につけようと思っても、すぐに身につくモノでもありません。何気ない会話やしぐさの中に『じわじわじわわ〜〜っ』っとにじみ出てきてしまうモノなのです。
 前にも書きましたが、諸君ひとりひとりは、付き合えば付き合うほど味かあって魅力的なヤツです。長いヒトでは、お付き合いしてもう3年目になってます。私がどこかの企業の採用担当だとしたら、間違いなく即採用に決まってます。
 トコロが現実はそうではありません(あったりめーだって)。今から出来る最後のアガキ(?)として、日頃からの「礼儀作法」に始まる、モロモロのことを見直して、改善できるトコロは改善していくべきでしょう。スグには身につかなくても何もしないよりはマシです。
 言い方は悪いかもしれませんが、とりあえず見かけで判断してもらって、企業でも学校でも潜り込んで(表現不適切、はっはっは)、それから諸君の魅力を魅せつけていく・・・・・・。
 さーやってみよーってなモノです。頑張れよー。所詮ヒトごと。
 ぢゃね。


偽りを語る人間には、往々にして笑っている姿にさえ不快感が漂う。真実を語る人間には、辛辣な言葉を発しているときでさえ快感がある。

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