75 09月04日

櫻子さんのココロ。

 私は人が好きです。みんな、私とは違う何かを持っているからです。一緒にいると知らないことを知ることができ、いろいろ影響させられることがあるからです。あとは単純に楽しいからです。けれどいつも良い思いばかりできるわけではありません。言葉や態度で故意に傷つけてくる人もいるし、たとえ深い思いはなく無意識に発した言葉でも、言われた相手は深く傷つけられてしまうこともあります。
 私は幼い時に手に病気を負い、何度か手術を受けたため今でも痕が残っています。外見もですが機能的にも十分でないために、幼い頃からそのことがものすごくコンプレックスでした。「人から変な目で見られてはいないか」「悪口を言われてはいないか」と、いつもビクビクしていました。人と接していても嫌われたくないため、誰にでもいい顔ばかりしていました。こんなふうに今まで人ときちんと向き合ったことがないため、何か悩みがあってもまわりに迷惑をかけてはいけないと思い、いつも一人で抱えふさぎ込んでばかりいました。このようなことが重なって自分自身耐えられなくなり、中学の時ポッキリ折れてしまいました。中一で不登校になり将来を悲観し、中二でやりたいことを見つけ将来に夢が持て、それを実現させようと行けないでいた学校も少しずつですが行くようになりました。夢を持ったことで「これから頑張っていこう」と始めた矢先、ある大人の人に今までの私のしてきたことすべてを否定するかのようなことを言われました。すごくショックでした。誰に言われたわけでもなく、自分でこのままではいけないと思い必死に頑張ってきたのに。それから今まで以上に人と接するのが苦手になり、気持ちを閉ざすようになってしまいました。その後、人付き合いの中で相手にどう思われようと自分に正直でいることが大切だとわかるようになっても、なかなか自信が持てず今だに人と距離を置いた付き合いしかできないでいます。それでもやっぱり、人が好きです。
 人が人として生きていく以上、他人との関係は切っても切り離せないものです。他人を思いやり、いたわることはとても大切です。それと同時に自分にも同じ気持ちを向けることが必要です。自分にゆとりがなければ人に優しくはできません。人に優しくすれば、それが必ずいつか自分のもとに戻ってきます。みんながみんなそうすれば、世界平和は一丁あがりです。単純・お気楽な考えですが、人なんて複雑に見えて案外単純です。そこを突けばイチコロです。
 でも、やっぱり人は複雑で難しい生き物です。次々に新しく人が産まれ時代が変わっても、みんな飽きずに人間を続けています。それは、生涯をかけても飽きることのない多くの様々な他人がいるからです。だから、人付き合いなんて難しくて当然なんです。
 今私はとても大変な課題を背負っています。でも一生を終える時、少しでも納得のいく結果を出せればそれでいいです。
 これからは、適度に頑張り、程々に遊び、思う存分楽しみたいです。
 人付き合いの極意
 「自分に自信を・他人に思いやりを」  これに尽きます。

 前に紹介した「夜間中学」に通う櫻子さんの作文を紹介させていただきました。チカラわいてきませんか。かっこいいっす。


心の日光浴をしよう。元気と喜びの太陽エネルギーを吸い込もう。

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