ZP25 03月09日

その晩。 

 卒業式の後、PTA主催の 「卒業の集い」 という飲み会があった。忙しい中、また卒業式終了から数時間後をいうこともあり、出席する保護者はあまり多数ではないのだが、私的にとにかく卒業式の日は 「呑んで呑んで呑まれて呑んで、呑んで酔いつぶれて眠るまで呑んで」 しまいたかったので出席した。
 教員4名保護者5名という配置のテーブルだった。1名は面識やつながりがほとんどない保護者の方だったのだが、他4名は結構縁の深い保護者の面々だった。
 文芸部部長の母親。部長のホームページを経由して私のホームページにたまに遊びに来てくれるお方である。定期的に発行している文芸誌の表紙をいつも購入してくれていた。今度はオフ会(インターネットのオンライン上でしか接していない人達が、実際に会うことをオフ会という)をしましょうとおっしゃられていた。よし、しよう。
 バレー部キャプテンの母親。欠席も無い、授業態度もよい、心は優しいという息子さんの就職が決まった。市内で1人暮らしになる息子に、ご飯の炊き方を教えてあげなくてはならないとおっしゃられていた。大丈夫、2年間担任だった私が押しかけてエプロン姿で夕飯作って待つことにする。エプロンの下には何もつけないのが良いか・・・・・・
 マラソン大会1位をとってしまい周りを「あっ」と言わせてしまった生徒の母親。ほぼ2年間、毎朝6時半に本人の携帯にモーニングコールを入れていたのだが起きない。結局家の電話にかけてしまい、実は娘さん以上に会話をしていた早朝電話仲間でもある。話をしているうちに私の恋愛話になってしまい なんだか先生と話していると子供がもう1人増えたみたい・・・とおっしゃられていた。私ゃそんなに若くない。
 入学式後のホームルームで、「3年間続きそうもなく、もう辞めたくなっちゃった人、手をあげて・・・」 という呼びかけに対して唯一手をあげた生徒の母親。担任をしていた3年間は何度もリタイアしそうになっていたし、泣き顔を見たのもこの娘さんが一番多いのではないかと思う。卒業できたのが嘘のようで、しかも進学することになったのも驚きだとおっしゃられていた。確かにかなり成長したと実感する。でも1年の時の国語のノートがまだ出てない・・・・・・かも。
 こういった保護者の方々と盃をかわしていたのだから、もう大変だった。それが終わった後も、ちょちょいと次の店に呑みに出てしまい、久しぶりに 「おお酔っ払い」 になってしまったようである。もちろんプチキャンプで夜が明けた。
 卒業式だけではなく、普段の保護者会などでも、こういった情報交換はかなり有効ではないかと感じたひと時だった。ただ単に呑みたいだけかととられてしまえばそれまでだが、以前の勤務先では何かと保護者の方々と呑む機会が多かった。それでいろいろな情報を交換できたり、信頼関係を作ることができたりして、教育ということを主体にした環境としては結構有効だった。
 今後もこういった機会が増えていくことを期待する。
 そういえば2年後の、有志による積み立て温泉旅行にも同伴したいともおっしゃられていた。
 その時は更におお酔っ払いの可能性大、『ストリッパー』 でも歌うとしよう。 

IN