ヨハン・クライフ

意味・解説
ヘンドリック・ヨハネス・クライフ(Hendrik Johannes Cruijff, 1947 - 2016)とは、現代サッカーの礎となるトータルフットボールを体現した、稀代のサッカー選手。
空飛ぶオランダ人/フライング・ダッチマン、エル・サルバドール(救世主の意味)、スーパースターなどの愛称を持つ。
アヤックスでUEFAチャンピオンズカップ(現在のUEFAチャンピオンズリーグ)3連覇、代表でFIFAワールドカップ準優勝。バロンドール(欧州年間最優秀選手賞)3度受賞。
監督としても、FCバルセロナでリーグ4連覇、UEFAチャンピオンズカップ優勝など成功を収めた。
オランダとのつながり
ヨハン・クライフは、オランダのサッカー選手、指導者。1947年にオランダのアムステルダムで生まれ、1970年代にオランダ代表のキャプテンとして活躍した。
サッカー界に多大な影響を与え、偉大な選手として尊敬され続けている。
クライフは、20世紀を代表するサッカー選手であり、指導者です。驚異的なテクニック、スピード、洞察力を備え、主にアヤックスとFCバルセロナで活躍しました。
現代サッカーに欠かせない、高い位置からのプレッシング、オフサイドトラップ、ポジションチェンジ、カバーリングなどを用いたトータルフットボールを体現した、言わずと知れた名選手です。
クライフなしでトータルフットボールは実現しなかったでしょうから、現代サッカーはクライフが築いたと言っても過言ではないと思います。
クライフが好んで着用した背番号14は、アヤックスの永久欠番になっています。また、ホームスタジアムのアムステルダム・アレナは、クライフの功績を称え、ヨハン・クライフ・アレナに改名されています。
FCバルセロナが運営するサッカースタジアムのエスタディ・ヨハン・クライフも、クライフを称えるために名付けられました。
クライフが多用した、軸足の後ろにボールを通しながらターンするフェイントは「クライフターン」と呼ばれ、サッカーの基本テクニックの一つになっています。
監督に就任したFCバルセロナでは、スペインリーグのタイトル獲得やUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導き、黄金時代を迎えたチームは「エル・ドリーム・チーム」と呼ばれました。
他にも、2本線のアディダスのユニフォームやトリックPKなど、数々の伝説的エピソードがあります。また、並外れたカリスマ性と言語感覚を持っていて、多くの名言、格言を残しています。
クライフのフットボール哲学は、多くの選手や監督に影響を与えました。