アイススケート

意味・解説
アイススケートとは、靴の底に鉄製の刃を付けて氷の上を滑るスポーツ。スピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケーなどの競技がある。
競技の他に、レジャーアクティビティやエンターテイメントとしても行われる。
オランダとのつながり
スピードスケートの発祥はオランダといわれている。
オランダでは運河や河川が凍結しやすく、スケートが一般的な交通手段になっていた。このような環境の中で、競争を楽しむようになり、スピードスケートに発展していった。
やがて、貴族の間で楽しまれていた優雅な滑り方がイギリスに伝わり、フィギュアスケートの原型となった。
国際スケート連盟(ISU)がオランダに設立され、スピードスケートの第1回世界選手権大会が、オランダのアムステルダムで開催された。
運河や河川が多いオランダでは、冬にこれらの水路が凍結することがよくありました。氷の上を容易に歩くことができ、人々は滑ることを楽しむようになります。
最初は交通手段として、靴底に滑りやすい素材を付けるだけのシンプルな方法でした。やがて競争が始まり、競技としてのアイススケートに発展していきます。
特にスピードスケートは盛んに行われ、長い運河や湖での長距離レースが人気となります。国内外からスケーターが集まり、競技が進化していきました。
1892年、アイススケートの重要な地となったオランダに、国際スケート連盟(ISU)が設立され、翌1893年にアムステルダムで世界選手権が開催されました。
速さを求めたのに対して、オランダの貴族階級では、滑り方に優雅さや芸術性を加えることが一般的になっていきます。この滑走術がイギリスに伝わり「ダッチロール」と呼ばれ流行し、フィギュアスケートの原型となりました。
エルフステーデントフト
「11都市の旅」という意味を持つ「エルフステーデントフト(Elfstedentocht)」はオランダの伝統的なスケート大会です。凍った運河や湖、河川を使ってフリースラント州にある11の歴史的な都市を巡る長距離レースです。条件が整わないと開催されないため不定期で、開催が予測できないのが特徴です。非常に人気で多くの人々が楽しみにしています。冬になると熱狂的なスケート愛好者が急増します。しかし温暖化のせいか、開催回数は減少傾向にあります。
アイススケートはオランダの国民的スポーツです。幼い頃から凍った運河の上や、屋内外のスケートリンクでスケートを楽しみます。家族や友人たちと一緒に氷の上でスケートを楽しむ風景は、オランダの冬の風物詩だと思います。
スピードスケートの国際大会で、オランダは多くのメダルを獲得しています。オランダがスピードスケートの強豪国である理由は、こういう背景があるのでしょう。