オランダゆかりの物事典

イギリス

大航海時代の世界地図

意味・解説

イギリスとは、ヨーロッパ北西部にある立憲君主制国家で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで構成される島国の日本での呼称。

正式名称「英語:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」「日本語:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。略称「United Kingdom, UK」。

オランダとのつながり

イギリスの語源は、江戸時代に使われたイギリスを意味するオランダ語「engelsch、engels」を語源とする「エゲレス」と、ポルトガル語の「inglez」が由来とされる。

イギリスは漢字で「英国」と表記されます。これは「エゲレス」に「英吉利」という漢字があてられ、頭文字の英に国を付けて「英国」になったとされます。ここから「英語」「英文」「英訳」などが生まれたと考えられます。

オランダとイギリスは貿易、外交、文化など、さまざまなつながりを持っています。

17世紀にはオランダ、イギリスとも大規模な海外貿易を展開していて、両国の商人や船団が貿易を通じて交流を持ちました。

オラニエ公ウィレム3世がイギリス国王として即位していた1689年から1702年まで、オランダとイギリスは事実上の同君連合で、政治的なつながりもありました。

オランダとイギリスは芸術や文化面でも交流がありました。17世紀にオランダは「オランダ黄金時代」を迎え、絵画や商業、科学の分野で栄えました。その影響はイギリスにも及び、両国の間で影響を受け合いました。

オランダとイギリスは、海上貿易で敵対した17世紀に英蘭戦争で戦いました。

イギリスが制定した航海法が発端の第一次英蘭戦争(1652年 - 1654年)、イギリスによるニーウ・アムステルダム占領が発端の第二次英蘭戦争(1665年 - 1667年)、仏蘭戦争へのイギリスの協力による第三次英蘭戦争(1672年 - 1674年)です。

※アメリカ独立戦争中のイギリスが、敵対国へ支援する可能性が高まったオランダに対して起こした戦争を第四次英蘭戦争(1780年 - 1784年)とすることもあります。

※イギリスがバタヴィア船の拘留を海軍に命じたことで起きた戦争と、イギリスのアミアン講和条約破棄による戦争を、それぞれ第五次英蘭戦争(1795年)、第六次英蘭戦争(1803年)とすることもあります。

現在のオランダとイギリスは、お互いの大学に留学したり、観光に訪れたり、共同研究をしたりと、文化的な交流を行っています。主要な貿易相手でもあり、重要なパートナーとなっています。

オランダの歴史の概要とは