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 ブラチスラバ世界絵本原画展  開催中のトピックス


展覧会開催中のさまざまなトピックスを、画像を添えてお知らせします。


4月14日(金)
足利市立美術館でのブラチスラバ世界絵本原画展開幕を前にした4月14日夕方、関係者を招いての内覧会が催されました。途中では、企画担当学芸員によるギャラリートークも行われました。





山下学芸員によるギャラリートークの様子

4月15日(土)
いよいよ足利市立美術館でのブラチスラバ世界絵本原画展が開幕しました。開館後間もなく、地元の足利短期大学こども学科の学生さん10名と先生が来館しての鑑賞授業が行われました。


鑑賞授業の様子


来館していた朝日新聞社の記者から取材を受ける

午後には、出品作家のしおたにまみこさんと、出品作品「たまごのはなし」を編集された、編集者の沖本敦子さんによるオープニングトークたまごのはなしの話」が催されました。不順な天候に関わらず来場された多くの方の中で、山下学芸員のリードでトークは和やかに進み、最後の質疑応答でも3分の1近い方が発言され、出演者と会場とが一体感をもった場がつくられていました。また終演後には、ロビーに場所を移して、しおたにさんのサイン会も行われました。


トークイベント会場の様子




スライドショーを使ってのトーク


左がしおたにさん、右が沖本さん


質疑応答ではたくさんの方が発言されました


4月16日(日)
足利市立美術館では第3日曜日を「家庭の日」として、中学生以下のお子さんと来場のご家族は観覧無料となります。ブラチスラバ世界絵本原画展で最初の「家庭の日」となったこの日、開館時間から午後まで、たくさんの家族連れの来館者で賑わいました。 展示室での観覧以外にも、3階ロビーに設置された、中学生以下のお子さんが好きな作品を一点選んで投票する「あしかが子ども審査員賞」のコーナー、イ・ミョンエさんの作品にちなんだワークショップのコーナー、関連展示されている絵本を手に取って読めるコーナーで、数多くのご家族が楽しむ姿が見られました。






「家庭の日」の展示室の様子


「あしかが子ども審査員賞」のコーナー


イ・ミョンエさんのワークショップのコーナー
 


4月29日(土)
ゴールデンウイークの初日、展覧会を担当した山下彩華学芸員によるギャラリートークが行われました。13人の参加者に向けて1時間ほどのトークでは、主に今回の特集テーマである現代の韓国絵本について語られ、その未知の世界に真剣に耳を傾ける参加者の方たちの姿が印象的でした。


韓国作家のイ・ミョンエさんのドローイング展示コーナーにて


韓国絵本の「バカンス・プロジェクト」展示コーナーにて


きくちちきさんの原画と絵本を比較して説明


しおたにまみこさんのコーナーにて


4月30日(日)
ゴールデンウイークの2日目。近隣地の桐生短期大学の学生さん16名と先生2名が来館しての鑑賞授業が行われました。








5月3日(水)
ゴールデンウイーク後半の1日目。今日で展覧会が始まって半月が経ちました。3階ロビーに設けられた、中学生以下のお子さんが好きな作品一点を投票する「あしかが子ども審査員賞」のコーナーでは、現在一位のしおたにまみこさんが26票、二位の荒井真紀さんが22票と、僅差で拮抗しています。








同じく3階ロビーに設置され、初日から大勢の方が参加されているイ・ミョエさんのワークショップ・コーナーでは、5月3日現在で324名の方が参加で、用意したボードいっぱいに埋め尽くされています。








5月4日(木)
ゴールデンウイーク後半の2日目。地元の足利高校美術部の生徒さん12名と先生が来館しての鑑賞会が行われました。学芸員による30分ほどの展示解説に続いて、画と実際の絵本を比べてみたり、イ・ミョンエさんのワークショップに参加したりと1時間ほど自由に観覧した後、何名かに感想を話してもらって、鑑賞会が終了しました。展覧会で得たことを、今後の制作にぜひ生かしていただきたいと思ったひと時でした。




展示室1にて




展示室2にて


イ・ミョエさんのワークショップ・コーナーにて


5月7日(土)

あいにくの雨天となったゴールデンウイークの最終日、申明浩(シン・ミョンホウ)さんを講師に迎えての講演会とギャラリートーク「韓国絵本の魅力とこれから」が開催されました。申さんは、韓国の絵本について、日本でもっとも詳しい方の一人で、研究書や翻訳本の刊行のほか、日韓で様々な絵本の展覧会も企画されてきました。講演会では、これまでの長い経験や研究をもとに、いかにして現在の韓国の絵本文化がつくられてきたか、豊富な画像のスライドショーを交えて、1時間にわたってお話され、話に引き込まれていく参加者の方たちの姿が印象的でした。展示室に場所を移した後半では、講演を踏まえての、韓国絵本についてギャラリートークが45分ほどにわたって行われました。ここでは作品を解説するだけではなく、それぞれの作家の魅力についても深く触れられ、作家を直接知る申さんならではのトークに、参加者の皆さんは納得しながら、トークが進んでいきました。
 以下、当日のの様子を画像でお知らせします。まずは講演会から。





ここからはギャラリートークの様子です。


展示室でキム・セジンさんのダミー本を紹介する一場面


展示室2のイ・ミョンエさんのドローイング・コーナーにて


バカンスプロジェクトのコーナーにて


最近の韓国の子どもたちに人気のある絵本のコーナーにて


5月11日(木)
白鴎大学足利高等学校の鑑賞授業が、午前と午後の2回に分けて行われました。午前の部では2年生の美術選択コース3クラス分の生徒さん15名と先生で、まず、ロビーで学芸員から展覧会概要の解説を受けた後、1時間ほどの自由観覧へ。最後は、イ・ミョンエさんのコーナーに集まり、ドローイング群から気になるキャラクターを探し出し、さらに絵帆原画と比べてみるというプログラムが行われました。午後の部では、残りの2クラス9名に美術部各学年の生徒さん4名と先生によるもので、午前とはやや方法を変えて、最初にイ・ミョンエさんのコーナーで、展覧会概要と、イ・ミョンエさんの作品の解説を受けた後自由観覧へ。最後はしおたにまみこさんのコーナーに集まり、描かれたキャラクターについて思い思いに発言するプログラムが行われました。いずれもクラスも、原画と絵本を何度も見比べてみたり、それぞれの技法を詳しく観察する生徒さ
んたちの姿が印象的でした











5月13日(土) 展覧会終了まであと3週間ほどの週末、足利市立美術館の企画展では恒例の「鑑賞ワークショップ」が行われました。このプログラムでは、通常の展示解説とは異なり、学芸員が展示作品の中から数点を選び、参加者に様々な問いかけをして、互いに会話をしながら鑑賞が進んでいきます。今回参加されたのは8名でした。まず、展覧会全体の概要を説明した後、展示室1の韓国作品、キム・セジンさんの「アンニョン! ニャー!」を観て、10点の作品から1点を選び、自分の思い出を重ね合わせて話してもらうというプログラムを行いました。一番多く語られたのは、パーマ屋の情景を描いた作品でした。さらに、他の作品も解説をしつつ展示室2へ。展覧会のポスターにも使われている、イ・ミョンエさんの「明日は晴れるでしょう」へ。先日の白鴎大学足利高等学校の鑑賞授業でも導入した、絵本のもとになった80枚あまりのドローイング群の中から一点を選んで話をしてもらうというプログラムを行いました。さらに各作品を解説しつつ、日本作品の松本大洋さんによる「こんとん」へ。8点の作品の中から「こんとん」の姿に着目して一つ選び、どのような姿や状況かを想像して語ってもらうというプログラムを行いました。最後は国内特集の解説をしつつ展示室3へ。BIB2021展受賞作品の絵本が置かれているコーナーに移り、まず、本を閉じたままの状態で気に掛かった絵本を一冊選んで、その印象を語ってもらい、次に、本を開いてみて、閉じた状態の時との印象の変化を語ってもらうというプログラムを行い、1時間20分ほどに及んだ今回の鑑賞ワークショップ」を終了しました。


キム・セジンさんの「アンニョン! ニャー!」を鑑賞中


イ・ミョンエさんの「明日は晴れるでしょう」を鑑賞中


松本大洋さんによる「こんとん」を鑑賞中


BIB2021展受賞作品の絵本を鑑賞中


5月15日(月) 雨の休館日、乳児を対象にした鑑賞プログラム「小さなお客さんとたのしむ 韓国と日本の絵本」が行われました。これは、1歳未満および、1歳の乳児を午前と午後に分けて参加募集を行ったプログラムですが、あいにく今回は1歳児の応募がなく、8ヶ月と11ヶ月のお子さんとお母さんの2組が参加しての鑑賞となりました。学芸員がロビーで展覧会の概要をお話しした後、韓国の作品が展示された展示室1へ。2人のお子さんの絵を指さす、声を上げるなどの反応に、アシスタントを務める3人の職員を含めてみな喜びながら、展示室2へ。お子さんの反応が大きい作品では、絵本を実際に開いて見せてあげたり、お子さんに絵本のページをたぐってもらうなどしながら、展示室3へ。ここは絵本原画がない部分ですが、きくちちきさんやうえだまことさんの作品に反応しつつ、さらに、BIB2021展受賞作品の絵本が置かれているコーナーでも、お子さんに絵本のページをたぐってもらうなどしながら、40分の鑑賞プログラムを、終始和やかに終えることができました。


荒井真紀さんの作品をを鑑賞中


スズキコージさんの作品を鑑賞中


しおたにまみこさんのコーナーを鑑賞中


あしかが子ども審査員賞にも投票していただきました


5月23日(火) 展覧会終了までいよいよ2週間となりました。展覧会のオープン日から一昨日の5月21日まで、中学生以下のお子さんに好きな作品を1点ずつ選んで投票していただいた「あしかが子ども審査員賞」が、本日決定しました。そして第一位は、55票を獲得した、しおたにまみこさんの《たまごのはなし》に輝きました。 展示会場では、1位から10位まで(7位以下は同票数)の投票結果をお知らせするパネルを本日から張り出しています。順位と投票数は以下をご覧ください。

1位:しおたにまみこ《たまごのはなし》(55票)
2位:荒井真紀《まどのむこうのくだものなあに?》(39票)
3位:キム・ジヨン《不思議なゲームの国のアリス》(10票)
4位:降矢なな《どうぶつABCえほん》(9票)
5位:パク・ヒョンミン《すごいゆき》(8票)
6位:降矢なな《ヴォドニークの水の館》(7票)
7位:うえだまこと《りすとかえるとかぜのうた》(6票)
7位:サイダ《草のなかま》(6票)
7位:ジャン・ヒョンジュン《なんたって、カエル》(6票)
7位:チョ・ミザ《タイヤワールド》(6票)
投票期間:2023年4月15日〜5月21日
総得票数:206票

みなさん、投票していただきありがとうございました。






5月25日(木) 栃木県内、益子町の「子どもの本研究会」の方たち24名が来館し、学芸員の解説による1時間半ほどの鑑賞会が行われました。まずロビーで、ブラチスラバ世界絵本原画展の概要や展示構成などを解説し、韓国の絵本原画が展示されている展示室1へ。韓国の絵本や絵本文化の解説をしつつ展示を観ていただいた後、展示室2へ。イ・ミョンエさんのコーナーでは80枚あまりのドローイング群に、韓国の特集コーナーではスージー・リーさんの作品にみなさん目を引かれつつ、日本の絵本原画展示へ。作家ごとに解説は進み、展示室2の最後にあるしおたにまみこさんのコーナーでは、描写の緻密さに目を見張る皆さんの姿が印象的でした。さらにロビーのワークショップコーナーなどを横目に展示室3へ。日本の特集コーナーを経て、展示最後の受賞者の絵本コーナーでは、絵本を手に取る中で様々な感想が聞こえてきました。解説後の自由観覧の時間の後、皆さんミュージアムショップへ。ここでも展示鑑賞と同じく、語らい合いながら絵本やグッズを楽しそうに手に取る姿が印象的でした


ロビーでの概要の解説


展示室3の日本の特集コーナーにて


自由観覧の様子


ミュージアムショップにて


5月27日(土) 最終の関連プログラムとして、学芸員によるギャラリートークの第2回目が、8名の参加者によって行われました。韓国、日本の絵本原画と、それぞれの国の特集展示をめぐる中で、展示絵本を手に取って興味深くご覧になる参加者の方たちの姿が印象的でした。


イ・ミョンエさんのコーナーにて


しおたにまみこさんのコーナーにて


6月1日(木) 最終の鑑賞授業として、足利市立小俣小学校の生徒さん52名と先生3名が来館されました。52名を3つの組に分けて、展示室1の韓国絵本から好きな作品を見つけるプログラム、展示室2の日本絵本から好きな作品を見つけるプログラム、3階ロビーに置かれた絵本の中から好きな本を見つけるプログラムの3つを、20分ごとに組を変えながら順にめぐっていくという方法で鑑賞授業が行われ、絵本を手に取ってページをめくり、さらに原画と比べてみることに集中する子どもたちの姿がとても印象に残りました。


美術館前に到着してまずは整列


日本絵本のコーナーにて


きくちちきさんの作品を食い入るように見る子どもたち


しおたにまみこさんのコーナーにて


足利市立美術館
Ashikaga Museum of Art

〒326-0802
栃木県足利市通2-14-7

TEL 0284-43-3131