夏至をいつの間にか過ごして、既に少しずつ日が詰まっているようで、
数日前にはヒグラシが鳴いていたと兄に教えられたばかり。
ヒグラシの声よりも他の夏代表のような蝉の声はまだ聞こえて来ない。
例年の夏と同じだと考えてしまうと、微妙なところで違いが出ているとしても、
気付きにくくなるもののようだ。
そういえば・・・
今日、国道から少し入った道沿いにある藤が、開花の時期を過ぎたというのに
1〜2房程(?正しい数え方は知らないが)咲いているのを見た。
そして昔、庭の山桜が秋だというのに、お花見出来るほど咲いてしまったことが
あるのも見ている。
決められた季節から外れて咲く「徒花(あだばな)」といえども、その美しさに
どれほどの違いが有るだろうか?
私には同じように美しいと思えるのだ。
それは人の生き方だって一緒だと思う。
当たり前の季節に当たり前に咲けない花もある。
季節外れの「徒花」として生きても、咲かせた花は最後まで咲かせないとね。
またひとつ、物言わぬ花にたいせつなことを教わった気がした。

渦紫陽花
(7月10日更新)
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